表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

BL短編集

君と夜更かし

作者: 藍上央理

<プロフィール>

商業では粟生慧で執筆しています。

おもに電子書籍ではBL中心です。

商業の内容はほぼエロです。


「何してんの?」

「んー……、ゲーム……」

 暎紀えいきがベッドに寝っ転がって、携帯をいじっている俺の隣に座って、手元を覗き込んでいった。俺は携帯画面を見つめたまま、上の空で返事をした。

「せっかく泊まりに来たのに、ゲームばっかしてないで、話とかしようよ」

「えー……、なんの?」

「今日見に行った映画の話とかさ、いろいろあるじゃん」

 暎紀がそんなことをぼやきながらベッドに上がり込んできたので、俺は端に寄って、それでもゲームを続けていた。すると、暎紀まで寝っ転がって、俺の顔の横に頬を近づけて、携帯の画面を見ようとする。

「邪魔だよ」

 俺は素っ気なく背を向けようとした。

「なんで? 見てたらいやなの?」

「んー……、なんとなく……」

 暎紀のつけたコロンの香りがすぐそばから香ってきて、落ち着かなくなる。ゲームに集中できない。

「なんのゲームしてんの?」

「オセロ……」

「オセロなら、俺とできるじゃん。携帯でやんなくても、持ってるだろー?」

「別に、携帯で遊んでもいいじゃないか」

 俺は面倒くさくなって、ちょっとつっけんどんに答えた。

「俺と遊ぼうよ」

 暎紀が文句を言いながら、俺のシャツのボタンを外し始めた。

「ちょっ……!?」

 俺は驚いて、携帯から視線を外して、暎紀をみた。

 いたずらっぽく暎紀が笑い、舌を出す。

「遊ぶなら、いいだろ?」

「今日は寝るだけだって約束したじゃないか……」

「だから、寝る前に、ちょっとだけ」

「じゃあ、ゲームしたくなくなるような気分にしてくれよ……」

 俺は携帯に視線を戻して、小さくいった。

ご感想お待ちしております。

なお商業収録作品は除外しております。

「キミイロ、オレイロ」関連作品のみ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ