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朧月夜 染谷実里
「あの日からずっと、我は…。」
暗闇の中で 目覚めた我は 愚かな人間と出会った
彼らはまるで 何がしたいのか 分からない でも我を助けたのは確かだろう
我は孤独の存在だ そう思い込んで いたのだろう
暗い 夜の 海に 映ってる 月を眺めては 帰りたいと
我は一人 呟いている 朧月夜 涙が 滲んでくるよ
暗闇で時を 過ごすうちに 光が敵と認識された
そんな我を 助けてくれたのが 彼らの 眩し過ぎるあの行動だったのだ
我が孤独の存在だ そう思い込んで いたのだから
辛い 過去の 闇に 映ってる 愛を見つけては 戻りたいと
我は一人 呟いている 朧月夜 涙が 滲んでくるよ
もう二度と帰ることのない 過去の幸せを抱きしめて 進もうと努力しているの
暗い 夜の 空に 映ってる 星を眺めては 綺麗だなと
我は一人 呟いて 自分の醜さを知ったんだ
朧月夜 涙が 滲んでくるよ
でも いつかまた 綺麗に月が 見える日まで