告げる滅びよ 沼田友恵
誰にだって 幸せを配るよ 皆を大好きだよ
いつだって 幸せをあげるよ ずっと笑顔だよ
そう言う設定だって 信じて貰うのに 必要だよ
弱いふりで 甘く見られるよ 警戒されないよ
そんな便利な 演技こそ 私の武器になるんだよ
低レベルな奴には 見抜けないでしょうよ
私の華麗なる芝居 口から溢れる嘘たちもよ
いつかは 嘘たちも 私を責め始めるのでしょうよ
ああ それが明日かも知れないんだよ 少し 怖いよ
だけどね 私でも そこまでは分からないよ
ただ 死ぬ覚悟は出来てるよ 見縊らないでよ
私はそんな 生半可な奴じゃないんだよ
だけど最後に願いが叶うのならば 君に殺されたいよ
誰もきっと 愛に飢えているよ 君も理解してよ
人々は 愛を求めてるよ 私はそれをあげてるんだよ
何が悪いって言うよ 喜ばれることを しているだよ
弱いふりで 雑魚を誘うよ 便利に使えるよ
そんな盾があ るからこそ 私の武器はあるんだよ
高レベルなだけでは 見抜けないでしょうよ
私の可憐なる愛を 口から溢れる夢たちもよ
いつかは 夢たちも 私を裏切っていくでしょうよ
そう それが明日かも知れないんだよ 少し 怖いよ
だけどね 私とて その予想は出来ないよ
ただ 世界と共に終わりゆく その心算だよ
私は全て 滅ぼして消えてゆきたいんだよ
だけど最後の願いが叶うのならば 君に殺されたいよ
決して 素顔は見せないよ 誰にも 協力は求めないよ
帽子で顔を隠して ランプの明かりが頼りだよ
淡い光で 姿を誤魔化し続けてる んだよ
いつかは 君たちも 私を恨み始めるでしょうよ
もう それは今もかも知れないんだよ 恐れ はないよ
だってね 私はさ それを喜んでるよ
ただ 殺されるのを待つんだよ それも楽しみ
君は私を いつ終わりへ導いてくれるよ
だから最後は願いを叶えて貰うよ 私を殺してよ
さあ お詫びでどうだよ あの日私を苦しめた君からのよ
お詫びと言えば 殺してくれる 信じてるよ