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極悪非道の女王様が、世界の皆に伝えたい思いと伝えたくない思い 小村未来
一つ一つまた一つ 私の頬を 雫が伝ってく
零した 雫の数だけ 悲しみが消えたなら
私が今まで犯してきた 重い罪も全部 分かっている
敵や味方 自分さえも ずっと欺き続けていたのだから
体も弱いし 何も出来ないくせに 性格は悪く
人使いも粗い 女王として産まれたからって 調子に乗ってしまうよ
一つ一つまた一つ 私の胸に 刃が突き刺さる
刺さった 刃の数だけ 苦しみが消えるなら
貴方達が こんな私を許してくれると 言うならば
自分が 傷付けた 民の傷 全部 請け負ってもいいでしょう
ええ 私に 正義なんて 似合わないと思う
それは 私が 一番 理解しているの
一人一人また一人 私の口は 人を傷付けるの
喋った 人の数だけ 悲しみが増えて行く
人を玩具として 扱い いらなくなれば すぐ捨てる
そんな最低な私にも 本世界の皆は
一つ一つまた一つ 私の罪は 夢に変わっていく
与えた 夢の数だけ 苦しみは消えて行く
私を楽にしてくれた 優しい皆に ありがとう
