運命 沼田友恵
私には もう こうするしかなかったの
他に道なんか 残されて いなかったわ
貴方達 だって していることは同じよ
平和の道なんか 壊されたわ
あと 少し 前なら まだ ほんの 少しだけ 私に迷いもあったのに
止めるのが 遅いの 諦めて 手遅れよ 私迷えない
どんなに 貴方や他の誰かが 私の計画を 邪魔しても
私ももう 後には退けない ただ このまま 滅びるのが 運命
どんなに 平和を望んでいても 私のような人が 邪魔するわ
貴方が 本当に 平和を守りたいなら 私を殺して
手を汚さ ずに 誰かを守ることなど
甘ったれないで できるわけ ないでしょう
自分の手 をも 染める覚悟があるなら
私に着いて来ても 許したげる
でも 一つ 気になる この 胸に 一つだけ 残された小さな欠片を
止めないで 今更 流れない 幸せを 私捨てれない
どうして あの日の思い出たちは 私の計画を 邪魔するの
私はもう 後には退けない ただ 孤独に 朽ち果てるが 運命
どうして 感情は捨て切った筈なのに
貴方と再会しただけで 貴方の笑顔を見ただけで
私の頬を 雫が 伝うのかしら それも 不思議な 運命
ああ 闇に包まれ 彷徨い歩く 日々の中で 貴方に会えていたら
ああ 私が 狂い出す前に 貴方に会えていたなら
きっと こんなことにも ならなかったかもね 悲しい 運命だわ
どんなに 貴方や他の誰かが 私へ平和から 手を伸ばしても
私はもう そちらへは行けない ただ このまま 潔くが 運命
どんなに 貴方に触れたくても 私達住む場所が 違うんだわ
私は 本当に 貴方に近付きたいから 私を殺して
お願い 私を殺して 貴方に殺されるなら 私は幸せに終われる
そして それも 私達の 運命