再会
あらすじ:ようやく神様の世界から異世界にとびました。
主人公、パニックになんてなりませんよ。
…神様の世界から瞬間移動でこんな突飛なところに来たわけですが。
う~ん、本当にファンタジーな世界みたいだなぁ。
足元には何かよくわからない文字の書かれた円形の…あぁ、魔法陣か。
まぁ、それがある。
床は…相場で言えば大理石で出来ているのかな、やけに綺麗だけど。
そんなに石とか鉱石に詳しいわけではないからよく分からないが、まぁ安い石細工ではないのは明白だ。だって目に見える継ぎ目ないもんね。
あと、なんか沢山の人に注目されている。
この調子だと、王様とかが現れて「ようこそおいで下さいました、勇者様!」なんていう口上が聞こえてきそうだ。
周りには黒やら紫やらの暗い色のローブを着ている人たちが輪を作っていた。
囲まれているって言うんだよね、これ。特に何かしてくる感じじゃないけどさ。
それから天井を見上げる。…おおう。
凄い、すごい。天女様?それとも女神様のつもりなのかな。
そんな感じの絵が天井に描かれていた。
…前から思ってたけど、こういうのってどうやって天井に絵を書くんだろうね?
いやぁ、鳥肌が立った。
ヨーロッパとか行ったことがないから、実物を見るのは初めてなんだよね。
それも合わせてこれは鳥肌ものだわ。実際使われているから尚更か。
さて、そろそろ近くにも目を向けるか。
ん?あ、赤髪金目!カナちゃんだ!
私の座っている場所から数歩も離れていない場所に、彼女は呆然と座っていた。
足元には私の足元にあるのと同じ魔法陣。
後ろの方に座っていたから、発見が遅れた。
まぁ、前と横、上しか見てないからね。あ、あと下。
とりあえずは彼女に話しかけようと思う。
余りにも呆然としていて、意識があるのか不安になってきた。
指の一本すら微動だにしない状況なんだけど?
「カナちゃん?大丈夫?」
「レナ、ちゃん?」
ゆっくり目をこちらに向けられる。
体が動いてないことが彼女の動揺を如実に表している。
いやホント、何があったの。何かされたの?何かされたのだったら、倍にして返すけど。
「…本当に、レナちゃん?」
ゆっくりと私の体を頭の先からつま先までまじまじと見つめられる。
あ、ちなみに私たちは、色違いで質のいい、可愛いワンピースを着ている。
制服じゃあこの髪に似合わないもんね。
あ、首の動きが止まった。
…視線、胸だよ!あ、下向いた。あ、落ち込んだ。
「…なんでレナちゃん、胸大きいの…ズルイ…」
「いや、好きでなった訳じゃないからね?背丈に対してこの大きさ、もう邪魔じゃん。欲しかったらあげるよ?」
「………いらない。」
今の間はなんだ!?
…さて、気を取り直して背丈の問題だが。
今の彼女を目測すると、恐らく百三十〜百四十前後。
私は座っている状態だけど、彼女よりも恐らく背が低い。
あれ、私が四年生くらいの時、彼女よりも背は高かったはず。
身体検査の結果見せてもらったからわかる。
…私、カナちゃんよりもちょっと精神年齢低いのか。
うわぁ、地味にへこむ。
純粋とかって綺麗なものじゃないからね!言葉濁しても子供だってことだからね!
…あぁ、泣きたい。
精神年齢暴露される世界ってなんだよぅ。神様のバカ!!
おや、自分が精神的ショックを受けている間に、周りの人達に変化が出たぞ?
フードの人たちの囲んでいた円が割れて、見事な金髪の男の人が出てきた。
青年って言ってよさそうな顔立ちだが。この場合、王族だろうか。
……うん、なんだろう。
私の世界のイケメンって、普通の人だったんだなぁって感じの人でした。
対の勇者、元同世界の友人、カナちゃんと再会しました。
あと、変な人がやってきました。