Entrance―入学―
自国防衛のために作られたBCSS。
校内戦争当たり前、ケンカはいつでも命がけ!
そんな殺気ムンムンの学園に、ごく一般人の塩田仁がひょんなことから入学させられて―!?
※連載中、性描写・残酷な描写などが入る可能性がありますのでご注意してお読みください。
『B』attlefield ―戦場―
『C』ombat ―戦闘―
『S』trengthening ―強化―
『S』chool
略してBCSS。初めて設立されたのはアメリカ・イタリア。
『テロリスト』 や 『強盗』
などの脅威から街を救う実績が多いため、地球全土へと知り渡り今では一国に必ず一つは設立されているということか義務化されている。
この話は、日本のBCS校のとある生徒の 日常 を描いた物語である―。
E n t r a n c e
やあ皆さん。みんなの塩田です。みんなの塩田だよ!塩田仁 ですよ!
うん、まあ回りくどい自己紹介をしたところで―。って、俺は誰に話してるんだろうな。
今居る場所はbattlefieldcombatStrengtheningschool。略してBCSSというらしい。
戦場 戦闘 強化 を主とした学園なのだが、俺にはそんなのなんも関係ない。
そんな殺気ムンムンのところには似合わない、ごくごく一般人の俺がなんでこんなとこにいるかっていうとですねぇ。
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『なにこれ?【BCSS入学へのお誘い】?』
ポストに手を伸ばすとそんな手紙が入っていたので、開けてみると、
【こんにちは、塩田さん。BCSS入学勧誘部のキリア・笹木 と申します。】
へえ。ハーフか。
【今回文を送らせて頂いたのは 塩田さん の父上様がBCSSの設立者の一人と聞きまして。】
ええ!?初耳だぞ!?
【やはり今時戦闘を好む人など日本には少なく、BCSS日本支部は困り果てていたところ、日本支部の学長兼SS級近距離肉体戦闘教官の塩田真様(父親様)が「俺の息子を入学させればいい」というので、仕方なく…】
仕方なく入学させられる俺の身にもなってほしい。
【もし断るなら親縁を切り、BCSS暗殺部隊に―。いえいえ、強制ではないですので!】
いや、強制すぎる!入らないと殺られるのは分かり切ってるだろ!
【それではもしも入学して頂ける場合、この印 【@】の部分のみ切り取り、受付係に渡して入学手続きをお願いいたします。この手紙が届いてから一カ月以内に来て頂けない場合―、いえいえ、なんでもないです。それでは、塩田様の入学をお待ちしております!】
えええええええええ!どういうことだね!
【P.S:塩田様の情報を国際能力考察連盟より引用させて頂きました。
近距離肉体戦闘:C (SS~E)
近距離銃撃戦闘:B (SS~E)
遠距離銃撃戦闘:E (SS~E)
小刀使用 :B (SS~E)
武器使用(グレネード等):C (SS~E)
備考:全般的に標準以下の戦闘能力。しかし、父親の素質により遺伝子で特殊能力などを持ち合わせている可能性アリ。BCSSの入学許可:○】
…。はいはい、どうせ俺はなにやっても標準にさえ届かない雑魚ですよっと。
いつもならこんな手紙無視するが、差出人が差出人なため、入学しないとヤバいっぽいな。
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、とまあこんな感じだ。
よくもまあ一般人を脅して入学させれるもんだ。
受付嬢に切り取った @ 部分を渡して、体育館(大きすぎて体育館とは言えないきがするが)に向かう。
俺がついたころには 100~200人程集まっていた。皆武装してるんだが、俺だけか?こんな無防備でいるのは。
ガチャッ
『はいお前一回死んだー』
冷たい『モノ』が俺のこめかみに当たる。
横目で見たらキラリと黒い銃口が俺の眼に映った。
『!!??@えwghwg3q0!?』
ババッとその銃口から離れ、戦闘態勢をとる。昔通販カラテを習っていたんだ。フフフ。
いや、だけども近距離肉体戦闘 C って評価されたけどね!
『なにその構えー。日本式拳法?』
彼女は苦笑しながら見た目は38口径のマグナムを手にしている。
『な、なんでいきなり!』
『いや、BCSSに無防備で入学する馬鹿がいたからからかっただけだよー!』
そしてその後、はいこれあげる という声と共に9mm拳銃が俺の方へと飛んでくる。
『日本の自衛隊が採用した口径9mm銃身長112mmの9mmパラベラム弾を使用するハンドガンだよー。流石にそのヒョロッとした肉体で近距離格闘は無理そうだしー。』
余計なお世話だ。たしかに通信カラテ習ってたのも一か月だけだけどさ!
『P220ってんだ。私が初めて使った銃だからお下がりだけど、大事に使ってやってくれー。んじゃ、死なないようになー』
そうだった。
受付嬢に貰ったルールブックには『学園内の戦闘での死亡に、学園は一切の責任を持ちません』と書かれてたんだっけな。
流石BCSSだな。
『とりあえずあそこの武器商人さんのところ行こうかな。』
体育館の中を見回すと 『武器の整備・購入なら「こんばっと!」へ!』という良く見かけるようなセリフが書かれた旗を見かけた。さっき貰った銃には弾が三発しか入ってなかったからな。
『すんませーん。』
『はいはい!こんにちは!こんばっと!へようこそ!店長の瀬高 雅と申しますッ!』
『えとー。俺は塩田仁って言います。』
『はいはい塩田さんですねッ!何をお求めでしょうかッ!』
以上にテンションの高いおねえさんだなぁ。
『9mmのパラベラム弾ってあります?』
『えっとー。ありました! 今は入学者サービス中ッ!500発入り+無音機のセットが無料サービスとなってますよ!』
これはラッキーだな!
『どうも有難うございます!また必要になったら来ますね!』
『普段はB棟の2階の店で営業してますので!これからもこんばっと!をごひいきにー!』
そして俺は弾を入れ、無音機をポケットに雑に入れた。
初投稿作品。前からこういう作品が書いてみたくて、投稿しました。
塩田君は意外にもイケメソっていう設定です。うん。
P220の情報はウィキペディアさんを参照しました。