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半分チートな絶対音域  作者: 逢沢 雪菜
二章 人生は巻き込まれる為に有る
8/21

◆八話

 リディアは、馬車に乗ってからずっと不機嫌そうだった。

 当たり前っちゃ当たり前。誰だって寝ている所を無理矢理起こされたら腹が立つもんだ。私は誰に何言われようと起きない自信が有るけど。


 それはともかく、すっごく居心地悪いんだよね……。


 まさか生きてる内に馬車に乗るなどという経験が出来るなんて思いもよらなかったし。

 あっちの世界は時代的にもう馬車とは縁のない生活だったからね。漫画とアニメでしか見たことないよ、馬車なんて。カッコイイよ、リアル馬車。


 この無駄に広い造りになってる馬車に、現在乗っているのは私とリディア、フレッドさんの三人だけ。スペースは余りまくり。

 それが落ち着かないのなんのって。貧乏性は広すぎる所だと落ち着かないのよ。自分で言って虚しくなったけど。だって庶民の子だもん。ここからいえば、異世界の。でもこの世界に換算しても決して上流階級ではない――筈。


「見えてきましたね。あれが、今向かっている王城です」


 ずっとこの居心地の悪い馬車に揺られて、やっと見えてきた真っ白な城。それを指してフレッドは言った。



 さーてと。私、王女様に何言われるのかね……。

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