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半分チートな絶対音域  作者: 逢沢 雪菜
二章 人生は巻き込まれる為に有る
6/21

◆六話

 夢の中。

 私がそう直感したのには、訳が有る。


 だって、私をこの異世界に否応無しでぶち込んだあの自称・女神が目の前に居たら、夢と思うしかないだろう。


 ……私、何このぶっ飛び二次元的状態に慣れてきてんだろ。確かに二次元好きだけど。


「あのね。貴女にちょっと渡し忘れた能力が有ったのをさっき思い出したのよ」


 女神はサラっとそう切り出した。


「渡し忘れた能力? 《リンク》だけじゃなかったって事?」

「まーね。貴女が《リンク》だけがいいなら別に《リンク》だけでもいいんだけれど」

「もらっておきます」


 即答した。多分少しは台詞被った。

 だって、能力を複数持ってたって、役に立つ事は有っても邪魔になる事は無いだろうから。資格と一緒だな。


 つか何気無くあの能力、《リンク》って呼称が定着してるし。女神のポッと出ネーミングの筈なのに。妙に的を得たネーミングだから覚えやすいってのも有るけどね。まだ二回しか使ってないって事実は置いといて。


「んじゃ、能力石(のうりょくせき)は彼女に預けとくから、受け取ってちょうだい♪」

「能力石? 彼女? 直接渡してくれるんじゃないの?」


 まったく、この女神との会話は疑問が途絶える事が無い。単に女神の説明不足が災いしてるだけなのだけれど。


「疑問の多い奴ね。まず能力石ってのは、その名の通り能力を一時的に凝縮、物質化した石の事よ。彼女にはアタシから伝えておくから、その内召集がかかると思う。あの子仕事早いからね」


 疑問が多いのは主にアンタの所為だと私は思うんだが。

 とりあえず“能力石”についてはある程度理解したが、“彼女”の存在については、ますます分からなくなってきた。っつか色々と質問の答になってない気がする。


「ま、なんとかなるわ。頑張りなさい」


 なんとかなるわって。相変わらずいい加減だなぁ……。



 とりあえず、起床すりゃなんか起こる的なフラグなんでしょ、これ。

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