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半分チートな絶対音域  作者: 逢沢 雪菜
三章 異世界取扱説明書
16/21

◆十六話

「さて、何から話そうか?」


 食堂に行き、ツァンドとリディアに手招きされ、彼らの席の向かいに座るなり、ツァンドは笑顔でそう言った。


「…………ツァンドさんが答えるんですか?」

「んーん。僕は人並みにしか分かってないからね。答えるのはフォルトだよ。でも司会進行役って必要だろう?」


 ドヤ顔で言われても……さして必要でもないと思うのだが。分かる限りでは答えるのはフォルトのような感じだが。


「ま、気にしない気にしない」

「は…はぁ……」


 一方的に聞いてるだけだとあまり頭に入らなそうだなーとか思ってると、後ろからこう言われた。


「聞かれた事から答えてきゃいいだろ」

「ふぇあぁ!?」


 正直すげえビビった。何なんだコイツ。神出鬼没に現れやがって。


 いつの間にか背後に居たのは、私より先に部屋を出た筈のフォルトである。それは私がどこかで追い抜いたか、コイツが寄り道でもしていたかなのだが、前者はそんな記憶は無いし、後者ならどこに行っていたのかという疑問が残る。


 だが私のそんな疑問なんてお構い無しとでも言うように、ツァンドはフォルトに対してこう言ったのだった。


「そーだね。結局大半は僕が答えるし」

「結局ツァンドさんなんじゃないですか!!」


 もうニュアンスがカッコ笑いとかついててもおかしくない。最早笑い出しそうだ。ホント何なんだこの人達。


「んじゃ、早速始めよう。何から聞きたい?」



 そう言ってツァンドさんは、私をしっかりと見つめてきた。

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