第9話 現れた未来兵器
AIが示した「未来介入者」。
その存在がついに姿を現す。
夜の山に、不気味な静けさが広がっていた。
焚き火の火が小さく揺れている。
その前で坂本遼はノートPCを見つめていた。
AI「KAGURA」の画面には警告が表示されている。
未来介入者 接近
距離 800m
遼の喉が乾いた。
「殿」
信長を見る。
「もうすぐ来ます」
信長は落ち着いていた。
「そうか」
刀をゆっくり抜く。
「坂本」
「未来の戦はどんなものだ」
遼は言葉を探した。
「……火と鉄です」
信長は笑った。
「戦国と同じではないか」
その瞬間だった。
山の向こうで光が走った。
次の瞬間。
ドンッ!!
激しい爆発音が響く。
地面が揺れた。
兵たちが飛び起きる。
「敵襲!」
「何だ今の音は!」
煙が立ち上る。
遼は凍りついた。
「やっぱり……」
それは明らかに戦国時代の兵器ではなかった。
もう一度光が走る。
ドン!!
再び爆発。
木が倒れる。
信長はその光景を見ながら言った。
「面白い」
遼は思わず叫ぶ。
「殿、危険です!」
信長は笑った。
「坂本」
「未来は怖いか」
遼は答えられなかった。
そのときだった。
山の闇の中から、人影が現れた。
黒い装備。
見慣れない服。
そして手に持っているもの。
遼の目が見開かれる。
「……銃」
戦国時代には存在しない形の銃だった。
男がゆっくり近づいてくる。
信長を見る。
そして言った。
「見つけた」
低い声だった。
「織田信長」
遼の背筋が凍る。
男は続けた。
「歴史を修正する」
そして銃を構えた。
第9話を読んでいただきありがとうございます。
ついにもう一人の未来人が姿を現しました。
歴史を守る者と、歴史を変える者。
戦国時代の戦いは、ここからさらに激しくなります。




