第6話 信長の決断
未来の技術が戦国時代に現れた。
それを見た織田信長は、静かに笑った。
煙が戦場を覆っていた。
爆発の跡。
今川軍の兵たちは混乱している。
坂本遼は言葉を失っていた。
「未来兵器……」
戦国時代に存在するはずのないものだった。
ノートPCの画面には、AI「KAGURA」の解析結果が表示されている。
兵器解析結果
火薬爆発物
技術レベル:21世紀相当
遼は息を呑んだ。
「やっぱり……」
信長が遼の横に立った。
「坂本」
静かな声だった。
「未来の戦か」
遼はうなずいた。
「はい」
信長は戦場を見つめる。
煙の向こうで、再び爆発が起きた。
兵たちが悲鳴を上げる。
だが信長は笑っていた。
「面白い」
遼は思わず信長を見た。
「殿……?」
信長は言った。
「未来が戦うなら」
刀を抜く。
「こちらも未来で戦えばよい」
遼は驚いた。
「未来で……?」
信長はPCを指さした。
「その道具」
「未来を見るのだろう」
遼は言った。
「戦を予測できます」
信長は笑った。
「ならば」
「未来を使って勝つ」
その瞬間。
PCが警告を表示した。
「新しい介入者を検出」
遼は画面を見た。
AIの分析。
対象
未来人
数
「2」
遼の背筋が凍った。
「……二人?」
つまり。
この戦国時代には
坂本遼だけではなく
もう一人
未来から来た存在がいる。
そして
その人物が
未来兵器を使っている。
信長が言った。
「坂本」
遼を見る。
「そいつを倒せばよいのだな」
遼はゆっくりうなずいた。
「……はい」
信長は笑った。
「よし」
そして言った。
「未来人狩りを始めよう」
第6話を読んでいただきありがとうございます。
戦国時代に現れた未来兵器。
そしてもう一人の未来人。
信長と坂本遼は、この異常な戦国時代をどう戦うのか。
物語はここからさらに加速します。




