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第17話 AIの興味

AIは織田信長を解析していた。


だが解析結果は、想定外だった。

坂本遼はノートPCを見つめていた。


AI「KAGURA」の画面には大量のログが流れている。


思考解析


対象


織田信長


だが結果はすべて同じだった。


解析不能


予測不能


遼は思わず呟いた。


「そんなはずはない」


AIは人間の行動を予測するために作られた。


戦術。


政治。


経済。


ほとんどの判断はデータで分析できる。


だが。


織田信長だけが違った。


信長が横から言った。


「坂本」


「未来は我を理解できぬのか」


遼は正直に答えた。


「はい」


信長は笑った。


「面白い」


その瞬間。


AIの画面が突然変わった。


新しいメッセージが表示される。


解析更新


対象


織田信長


興味対象 指定


遼は目を見開いた。


「興味対象?」


AIがさらにログを出す。


文明加速因子 検出


候補


織田信長


遼の背筋が寒くなる。


つまり。


AIは信長を観察している。


ただの人間ではなく。


文明を進める存在として。


信長が言った。


「坂本」


「未来は我を王にするつもりか」


遼は首を振った。


「違います」


「AIは文明を最も早く進める人物を探しています」


信長は笑った。


「なるほど」


刀を肩に担ぐ。


「未来は我を試している」


その時だった。


AIが新しい解析を表示した。


文明シミュレーション


更新


信長 成功確率


72%


だがその下に新しい数字が出た。


文明崩壊確率


41%


遼の声が震えた。


「……殿」


信長を見る。


「このままだと」


「世界が壊れる可能性があります」


信長は笑った。


「それもまた戦よ」


そして言った。


「坂本」


「未来は臆病だ」


遼が聞く。


「なぜです」


信長は静かに言った。


「世界は」


「壊してこそ作れる」


その瞬間。


AIが新しい警告を出した。


文明分岐 発生


遼は画面を見る。


そして呟いた。


「……歴史が」


「分かれた」

第17話を読んでいただきありがとうございます。


AIは織田信長を文明加速因子として認識しました。


しかし同時に、文明崩壊の可能性も検出します。


歴史は大きな分岐点に立ち始めています。

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