表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/24

第15話 信長プロジェクト

AIは戦を見ていた。


だが本当に観察していたのは、人間だった。

坂本遼はノートPCの画面を見つめていた。


AI「KAGURA」のログが高速で流れている。


文明シミュレーション


戦国日本


進行中


信長がその画面を覗き込んだ。


「坂本」


「未来はまだ我を見ているのか」


遼は頷いた。


「はい」


その瞬間だった。


画面が突然変わる。


新しいデータが表示された。


プロジェクト名


遼は目を細める。


そこに書かれていた文字。


「NOBUNAGA」


遼の心臓が強く跳ねた。


「……何だこれ」


信長が言う。


「我の名か」


遼は画面を読み続ける。


プロジェクトNOBUNAGA


目的


文明加速シミュレーション


対象


戦国文明


主要因子


織田信長


遼の声が震えた。


「殿」


信長を見る。


「あなたは」


「実験対象です」


信長は笑った。


「面白い」


遼は続ける。


「未来では」


「文明の進み方をAIで研究しています」


信長が腕を組む。


「つまり」


「この世は未来の遊びか」


遼は首を振った。


「違います」


画面を指す。


「人類の未来を予測するための実験です」


信長はしばらく黙った。


そして笑った。


「ならば」


刀を抜く。


「我は未来に勝つ」


その瞬間。


AIが新しいメッセージを出した。


システム更新


プロジェクトNOBUNAGA


フェーズ3


遼は凍りついた。


新しい文章が表示される。


「最終目的」


遼はゆっくり読む。


「織田信長の再現」


遼は思わず呟いた。


「……再現?」


信長が言う。


「坂本」


「未来は我を作るのか」


遼は答えられなかった。


AIの画面には最後の文章が表示された。


「AIモデル生成対象」


織田信長

第15話を読んでいただきありがとうございます。


AIが行っていたのは歴史観察ではありませんでした。


未来では「信長」を再現しようとしていたのです。


戦国時代の戦いは、さらに大きな意味を持ち始めます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ