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第10話 未来を撃つ男
未来から来た男が銃を構えた。
その狙いは、織田信長。
夜の山に静寂が戻っていた。
だが、その静けさは一瞬で壊れた。
黒い装備の男が、ゆっくりと銃を構えていた。
坂本遼は目を見開いた。
「あれは……」
現代の銃だった。
戦国時代に存在するはずのない兵器。
男は信長に照準を合わせている。
信長は動かなかった。
ただ静かにその男を見ている。
遼は叫んだ。
「殿!」
だが信長は笑った。
「坂本」
「未来の戦とは、これか」
遼は息を呑む。
その瞬間。
銃声が響いた。
パァン!!
弾丸が夜を切り裂く。
遼は目を閉じた。
だが。
次の瞬間。
金属音が響いた。
カンッ!
信長の刀が、弾丸を弾いていた。
男が驚く。
「……何だと」
信長は笑っていた。
「未来の鉄か」
「面白い」
そしてゆっくり歩き出す。
「だが」
刀を構える。
「戦とは、もっと近いものよ」
男が再び銃を構える。
しかしその瞬間。
ノートPCが激しく警告を出した。
AI「KAGURA」の画面が赤く染まる。
遼は画面を見る。
新しい分析結果。
未来介入者 識別
名前
表示された文字を見て、遼は凍りついた。
「そんな……」
そこに書かれていたのは。
「坂本 遼」
第10話を読んでいただきありがとうございます。
未来から来た男の正体。
そしてAIが示した衝撃の名前。
物語はここからさらに大きく動きます。




