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異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜  作者: カイ
第2章 エルフの隠れ里〜

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92、ユーリのところ、再び

ユーリの所に行った晩は俺も相当疲れていたらしく、夕飯を軽く済ませてお風呂に入るとそこでウトウトしてしまい、危うく溺れるところだった。

一緒に行ったリッキーに助けてもらったので溺れなくて済んだが、危なかった!

リッキーには「いったい何をしてきたのかわからないが、今日は早く寝ろよ?」って言われたけど、ベッドに入った瞬間から意識が遠くなっていったから、リッキーとの約束は守れたかな?


翌日俺はみんなと朝食を取ると、早速ルーシェさんと一緒に昨日の場所へと転移した。

ルーシェさんには「今夜また、ちゃんと家に戻ってくるんだよ?」と言われたよ。


『ママ、おはよう!』


ユーリが俺を見つけてすぐさま飛んできた。

俺の胸に抱きつくと、安心したように笑顔で俺を見てくる。


「おはよう、ユーリ。今日は何をする?」

『んとね、昨日あれからレッカがしょんぼりしちゃったから、まずはレッカと特訓しようよ。あ、そうそう、今日はセバスいないから!なんかね、用事があるんだって!』


顔を見てもわかりにくいが、ユーリが苦笑いしているのを繋がりから感じた。

人の顔じゃないから、ただの笑顔と苦笑いの笑顔、同じにしか見えないんだよな。


とりあえずユーリの話で、レッカさんは昨日俺達がアクアさんの特訓ですごく楽しんでいたのを見てショックを受けたんだな、というのはわかった。

多分レッカさんって根は真面目なんだろうな。

……ちょっと沸点が低いようだけど。


そしてアクアさんは要領がいいんだろうね。

その性格が特訓に出ていたから、昨日のような特訓になっちゃったんだろう。


「じゃあ今日はレッカさんとまずは遊ぼう!レッカさ〜ん!」


俺はレッカさんがどこにいるのか分からなかったので、とりあえず大声で呼んでみた。

するとレッカさんは山の火口の方から飛んできて、上空で人型へと変わると颯爽と空から降りてきた。

どうやら一時的に暖まりに行っていたようだ。

昨日「寒いのに耐えている」って言っていたもんなぁ。

溶岩の中がデフォならば、さすがにこの地上では寒かろう。

だんだん冬に向かっているしね。


「……呼んだかしら?」


ツン!とした態度で俺を見るレッカさん。

まだ昨日のことが引っかかっているみたい。


「今日はどんな事して特訓しますか?」


俺がそう聞くと、レッカさんはチラッと俺を見た。


「そうねぇ、今日は私一人だけで担当するんじゃなくて、グリーにも手伝ってもらおうかしら?」


そんな事を言うとおもむろにグリーさんを呼んだ。


「はいなぁ〜、呼んだかいな?」


グリーさんがどこからともなく現れて、ちょっとびっくりした。

今、何にもないところから急に出てきたよね!?

光れば転移って分かるんだけど、それもなかった。


「……グリーさん、今どこから出てきました?」

「ん?ああ、僕、風属性だから、風に乗って現れるのが可能なんですわ。」


……嘘くさい。

絶対教えてやらないぞってことだな?

まぁ、良いけど!


「それでグリー、特訓も兼ねてこれからゲームをやろうと思うんだけど、あんた手伝いなさいよ!」

「いや〜、手伝うのは良いんやけど、僕に何をしろと?」

「ん~~……昨日のアクアのように、効率的に火魔法の特訓をしたいんだけど、なんかいい方法ある?」


レッカさんに無茶振りされたグリーさんは「う〜ん……」と唸りながら考えている。


「せやなぁ……火魔法は扱うのに場所に制限ありますよって、とりあえずは……せや、火口に火魔法を放つってのはどないでしょ〜?火口ならどんな大魔法でも別に変化はないんとちゃいます?」

「……確かに火口は火魔法を使っても安全っていえば安全かしら?」


レッカさんがグリーさんの話に頷いていたが、それに待ったをかけたのはアクアさんだった。


「レッカ、火口に魔法放ったとして、噴火なんてことは起こらないよね?大丈夫なんだよね?」


アクアさんの話でハッ!としたレッカさん。

どうやらその可能性を忘れていたらしい。

それを見てアクアさんは呆れた顔をし、レッカさんに提案してきた。

「ならさ、ここに即席の巨大水槽を作って、そこで火魔法を使っては?たまに氷にして冷やせば大丈夫じゃない?上空に出来た水蒸気はグリーに風で飛散させれば変な雲が出来て大災害……なんてことにはならないでしょ?」

「なるほど……それは良いかもですな〜。ほなそれで特訓しましょか〜?」


どうやらやっと特訓内容が決まったらしい。

話の内容からすると、水槽の中に火魔法を放つ感じなのかな?


俺が水槽を作ろうとしたら「俺に任せてくれ。」と言ってアースさんがほぼ広場全体を使った超巨大水槽を作ってくれた。

その中にアクアさんが満タンまで水を入れてくれたので、これで準備完了だ!


「シエルさんとユーリ様の2人が魔法で水蒸気を発生させても、僕がなんとかしますから安心し〜。」


……いったい、グリーさんはどこでそんな言葉を覚えたんだろう?

他の3人とは確実に言葉遣いが違う時点で、どこかから覚えてきたとしか思えない。


俺はものすごく気にはなったが、とにかく特訓に意識を向けることにした。


「じゃあ、空中で火魔法を出して水槽に沈めるのはまぁ簡単だけど、水に触れると消えちゃうわね。だから特訓っていうからには少し難易度を上げて、水中で火魔法を出してみましょう。これは空中に巨大な火球を出したくらいの魔力を消費する割に、水中では手のひらサイズの火しか出せないはずだから。しかも火魔法って魔力を変換して作り出しているから、ずっと魔力を注ぎ続けないとすぐに周りの水のせいで火は消えてしまうわ。ホント、なんでこれを初日の特訓の時に思いつかなかったのかしら!」


とても悔しそうな顔をしているが、よく考えてみればこの特訓もアクアさんが提案したんだが……まぁ気づかなかったことにしよう!


それから俺とユーリは超巨大水槽の中に火を出すことに集中した。

確かにレッカさんが言うように、相当な集中力と魔力操作、魔力量が必要な作業だった。

水中の中に火を燃やしたままにしておくのは燃費の悪い魔力の使い方だとは思うが、その分魔力量の上限と魔法レベルを飛躍的に上げるんじゃないかな?


それから暫くその特訓をやっていたが、思った以上に魔力消費が激しく、早々にユーリの魔力量が枯渇寸前までいったようだ。


『ママ、僕、もう限界寸前だから休憩に入るよ?』

「ああ、無理するなよ?どうする、俺の腹にしがみついてるか?」

『良いの!?じゃあそうする!』


ユーリは嬉しそうに定位置へとやってきた。

俺はユーリを抱っこしながら特訓を続ける。

どうやら俺の魔力量はこの数日間で相当上がったようだ。

もしかして各魔法のレベルも上がったのかな?

エルフの里からスノービークへ行く時に一度確認してみようかな!


それからも俺は特訓を頑張っていたら、そのうち水の中で火を出し続けることに慣れてきたのか、そこまで集中しなくてもこなすことができるようになってきた。


俺が水の中で火を出すのを見ていたレッカさんはそのことに気づいたらしい。


「あら、シエルくん、この特訓に慣れてきたのね?じゃあちょうどお昼だし、休憩にしましょう?」


俺もそろそろ残りの魔力量がかなり少なくなってきていたから、お腹も空いたことだしお昼にしようとは思っていたんだよね。


今日は長たちもいるし、何か美味しいものでも作ろうかな?

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