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異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜  作者: カイ
第2章 エルフの隠れ里〜

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77、新しい仲間

俺たちはルーシェさんの先導で街の門へと向かう。

この森は案外街に近い場所では魔物は出ないようで、普通の動物ばかりしか出会わなかった。

ルーシェさんの話では、もっと街から離れると魔物が出始めるらしい。


門が見える場所に帰ってくると、外にいたライトさんとマッシさんが見張りをやめて駆け寄ってきた。


「おいっ!さっきめちゃくちゃ光っていたが、大丈夫だったか!?」


そうライトさんほ声をかけてきたが、マッシさんの目線がセバスに向かうと「そいつは誰だ?」と言わんばかりに俺を見る。

うん、この目線なら俺もわかるよ!


「この人?はさっき出会った聖獣妖狐のセバスです。さっきの光はこのセバスと契約した光だったんですよ。」


俺がそう説明をすると2人は驚きながらも納得してくれたようだ。


「それにしても妖狐を契約獣にできるなんて……君、只者じゃないね?」

「シエルくんは聖獣も魔獣も契約できるスキルを持っているんだよ。まぁ、持っていたって聖獣の方から近づいてくることなんて、まず無いんだけどねぇ。」


ルーシェさんがそう言って俺の方を流し見る。

うっ、そ、それは……寄ってくるのを防げない時点で俺にはどうしようもないんじゃ?


ともかくこのまま門の外にいるわけにいかないので、とりあえず門の中へ移動した。

門の中には壁際に椅子が置いてあり、そこにリリーとエミリーの2人は座っていた。


「意外と帰ってくるの早かったわねぇ……って、後ろにいる男性は誰なの?森に行くときにはいなかったのに?」

「彼はシエルの契約獣の妖狐で、名前はセバスっていうんだ。さっき森の中が光っていなかったか?あの時に契約したんだよ。」


不思議がっているエミリーさんにスコットさんが説明する。

2人はとりあえず軽くセバスと挨拶を交わし、森に行くときより1人増えた人数で村長の家に戻った。


家に着くと、玄関からルーシェさんが大きな声でラーシェさんを呼んだ。

どうしたのかとラーシェさんが慌てて階段を降りてくる。

そして俺の後ろにいるセバスを見ると驚いた顔で話しかけてきた。


「おや、その姿は……もしや妖狐では?」


するとセバスはラーシェさんを見てニッコリ笑って「お久しぶりですね!」と答えた。


「やはり妖狐でしたか。君は確か先代の神竜様がお亡くなりになってから姿を隠していたようてすが、どこにいたのですかな?」

「そうですね、私は先代様がお亡くなりになってからずっとこの街の近くの森の中で、新しい神竜様が誕生するのを待っていたのですよ。なかなか誕生されないので不思議に思っていましたが、つい先ほど神竜様の気配がしたので近づきましたところ、複数の人族の気配がいたしまして。まだ誕生されたばかりの神竜様は先代よりも精神魔法に弱いのでもしや?と思いましたが、どうやらただ単にパートナーに選ばれた方とそのお仲間がいただけだとわかり、シエル様に私も契約をして欲しいと願い出まして今に至る……というわけです。」

「なるほど、そういう経緯でしたか。確かにシエルくんはとても強い。妖狐のあなたが契約を望むのもよくわかりますぞ。」


ラーシェさんはうんうんと頷きつつ、俺達を屋敷の中へ迎え入れた。


とりあえず俺達は皆で応接間へとむかい、ソファーに座ってセバスの過去の話をラーシェさんとルーシェさんも交えて語ってくれた。


その話によると、どうやらセバスは元々先代の神竜様の側で身の回りのことをする役に就いていたそうだ。

だが先代がお亡くなりになった後は森の中にある洞窟などの中で過ごしつつ、新しく神竜が誕生するのを心待ちにしていたらしい。

その後のことはもう聞いたので省くが、どうやら神聖法国との諍いの生き証人?の一人なんだそうだ。

本人から聞いた話と歴史の本との相違点は特になく、ほぼ間違いが無いように後世に残るよう作られた本であることが分かった。

分かったところでかの国のやったことが無くなるわけでもなし、また同じことをしないとも限らないので警戒はしておくべきだろう。


そういう意味でも今回セバスがチーム入った(契約獣になった)ことでユーリの防衛は強固なものになったはずだ。

まぁ、元々首輪のおかげで防御は出来ているけど、それって魔法も防いでくれるのか分からないもんね。


そんな話をしているとそろそろ夕飯時になったらしいのて皆で食堂へ向かう。

ちなみに今夜のメニューは俺の鞄の中に入っている宿で作ってもらったシチューと、パン屋さんで作ってもらったいろいろなパンだ。

そこに俺が厨房を借りて簡単にサラダを作り、ドレッシングをかければ完成だ。


皆でいただきますをして食べ始める。

ルーシェさんはこのシチューがどこのなのかすぐ分かったらしい。

さすが食堂の常連さんだ!


「まさかあの宿の料理をここで食べられるようになるとは、夢にも思わなかったよ。」


ルーシェさんは思わずそう呟いた。

他の皆はお腹が空いていたのもあるのか一心不乱に食べていた。

もちろんセバスも一緒に食べているが、どうやら口に合ったらしく終始ニコニコしていた。


食後に皆でお茶を飲んでいると、おもむろにルーシェさんが立ち上がる。


「さて、外に出て夜景でも観るかい?」


どうやらいつの間にか外は日が暮れて、真っ暗になっていたようだ。


そうだね、朝ここに着いた時に夜景を見ようって約束していたもんね!


どんなに綺麗な夜景なんだろうな!

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