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異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜  作者: カイ
第1章 出会い〜旅の始まり

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47、そういえば『アレ』はどうするの?

少ししんみりした雰囲気になってしまったので、俺は話題を替えることにした。


「そういえば今日カレーを作る時に気づいたんですが、オークの巣を駆除した帰りに結構オーク以外の魔物も出てきていたじゃないですか。あれってどうしたら良いんですかね?ずっと俺の鞄の中に入ったままなんですが?」


それを聞いてみんなが、ハッとした顔をして俺を見た。


「そういえばそうだったな!俺たちのマジックバッグはオークと食料でパンパンだったから、シエルの鞄にオーク以外も入れてもらっていたな。」

「ああ、あれって森の浅いところだったから出てきたのはそんな大した魔物ではなかったけど、確か肉がうまいやつだけを持って帰ってきたんだったよな?」

「じゃあさっそく解体して、お肉をシエルに渡しましょう?さっきお肉も買う予定に入っていたもの、買うより新鮮よ?」

「じゃあさっそく明日の朝、ギルドに出しに行きます?」


リリーさんの最後の提案で少し他のメンバーは考えていたが、3人とも首を横に振った。


「いや、解体はオークより全然小さいし、俺たちでやろう。今ギルドは俺たちや暁の星が持ち込んだ大量のオークの解体でてんやわんやだと思うからな。」

「そうだな。じゃあ明日の朝、街の外に出て解体するか?さすがに街中で解体できる場所なんてないと思うよ。」

「じゃあ決まりだな。明日は朝飯を食べたら、まず街の東門から出て草原に行こう。あそこなら周りを見渡せるから安心だろうしな。」


どうやら明日は街の外で解体をするのは決まりらしい。

その後はどうするんだろうと思って聞いてみると、どうせまだギルドに買取金を取りにいくのも、ゴーダさんのところに武器を受け取りに行くのも早すぎる。

だから俺の希望通りに食器を見に行ったり、今日買った野菜以外を見て回ったり、屋台でいろいろ購入したりすることになった。


話し合いの後はお開きになり、エミリーさんたち女性陣は部屋に行き、俺たち男性陣はお風呂に向かう。

ユーリもついてこようとしたが、さすがに見つかるリスクが高すぎるので、なんとか宥めて鞄の中で待っていてもらえるように伝えた。


するとユーリは『じゃ〜あ、ママのお友達のところにカレーを持っていくねぇ?』と言ったので、伝言を頼んだ。

まぁ伝言といっても、後でスマホにメッセージを入れておくから見てくれと伝えてもらうだけなんだけどね!


あとユーリには『共有の財布』の中身を補充して、渡しておく。

買って欲しい物のリストはスマホで送っておかなきゃね!

準備ができたらユーリに託して、カバンからあちらへ向かってもらう。


「気をつけてな?多分山田だけしかいないとは思うけど、他の人に見つからないようにだけは気をつけて。」

『うん、行ってくるねぇ〜!』


そう言ってユーリはカレーの鍋と財布を持って鞄の中に入っていった。


俺はお風呂道具と肩掛け鞄を持って廊下に出る。

もう2人はお風呂道具を持って、ドアの前で待っていたよ。

それから3人でお風呂場に向かった。


街にいる時は毎日3人でお風呂に入りに向かっているが、今のところ他の人とは入浴時間が被ったことが1度もない。

食堂の盛況ぶりから、勝手に結構宿には宿泊客がいるんだと思っていたが、実はそうじゃないのかな?


そう思いつつ、今日も男風呂のドアを開けて脱衣所に入る。


……おや?今日はとても珍しく、先客がいる!


どうやら2人もそれに気づいたらしく、目で何か話し合っている。どうしたんだろう?


俺が服を脱ごうと手をかけたところで、スコットさんが浴室の方を見に行った。

中を覗いたスコットさんが驚いた声を出して、そこにいる誰かに声をかけた。

スコットさんはこちらへ戻って来ると、自分も急いで服を脱ぎ、3人で浴室へ向かう。


中に入ると、もうすでに湯船には入っている人が1人いるみたいだ。

後ろ向きだからよくわからないが、お湯から出ているところだけでもめちゃくちゃ筋肉がすごいので、マッチョなのがよくわかる。

もしかして冒険者なのかな?


とりあえず俺はいつものルーティンで頭から足先までを綺麗に洗ってから湯船に向かう。


湯船に入ると、こちらに背中を向けていた男性が声をかけてきた。


「もうそっちを向いて良いか?」


……あれ?なんかどこかで聞いた声だな?

俺がそんな事を思っていると、男性がこちらに振り向いた。


うん、その顔は確かに知り合いだ。

その背を向けていた男性は、ついこの前一緒に街に帰ってきた暁の星のリーダーさんだった。

そりゃあ聞いたことある声なわけだよ!


「こんばんわ、珍しい所で会いましたね!」

「あ、ああ…たまたま俺たちのグループも昨日からここに泊まっていたんだ。まさかお前たちもここに泊まっていたとは思わなかったが……いつもこんな遅い時間に入りに来るのか?」

「ああ。あまり早い時間だと人が大勢入りに来るからな。」


それを聞いて暁の星のリーダーは『さもありなん』という顔で頷いている。


えっ、なに?何が当たり前なの?


戸惑う俺をよそに暁の星のリーダーさんは頷きながら「まぁ、できるだけ気をつけてやれよ?絶対1人では入りに行かせるなよ、特に冒険者が泊まるような宿では。」と2人に話しかけている。


えっ、その『1人で入りに行かせるな』っていうのは、まさか俺のこと!?

そんなに子供じゃないよ!?


俺が軽くショックを受けている事も知らずに3人は話を続ける。


「そういえばお前たちには話しておいたほうが良いと思うが、お前たちを襲った俺たちの元メンバーで1人だけ改心したやつがいただろう?あいつの刑が決まってな。あ、名前をミランっていうんだが……そのミランは今までの犯罪にも手を貸しておらず、逆に止めようとしていたことが認められて刑がとても軽くなったんだ。刑は『この街の清掃ボランティア1ヶ月間』っていう、非常に軽い刑になったよ。」

「おぉ、それは良かったな!その間は冒険者活動はできるのか?」

「いや、無理だろう。なにせ街中の清掃ボランティアだからな。朝から晩まで頑張らないとなかなか1ヶ月では終われないと思うが。」

「それもそうか。1人でやらないとならないんだろう?」

「ああ。他の奴らはもっとかなり重い刑になりそうだからな。」


なるほど、あの時の人はミランさんっていうんだね。

あの人だけでも刑が軽くなって良かったよ!

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