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異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜  作者: カイ
第1章 出会い〜旅の始まり

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29、そうは問屋がおろさなかった!

街に戻る道すがら、俺はユーリにしきりに話しかけてみた。

『はい』か『いいえ』で答えられる質問ばかりだがユーリは俺の言ったことにはきちんと答えてくれるので、やっぱり人の言葉は理解しているのだろう。

ちなみに何を聞いたのかというと……


①産まれたばかりだが、自分の事は理解しているのか?


A︰はい


②普段は食べ物を食べるのか?


 A:いいえ


③では普段は魔力だけで良いのか?


 A:はい


④食べ物は食べられるのか?


 A:はい


⑤食べてはいけないものはあるのか?


 A:いいえ


こんな感じでいろいろ聞いていった。

とりあえず食事に関しては大事だったので聞いておかないと。

その結果、とりあえず小さいうちは魔力をメインに、あとは少しのおやつくらいでいいかな?


ただ、魔力はどうやって渡せば良いんだろう?

ユーリが話すことができれば万事解決するんだけどなぁ……。

ここはやはりドラゴンに詳しいリリーさんの出番かな?


「リリーさん、ユーリに魔力を食事代わりに渡す方法ってどうすれば良いんですか?」


するとユーリにデレデレのリリーさんが、ユーリから目を離さずに答えてくれた。


「従魔は特に魔力譲渡などしなくても常に繋がっていますから、そのへんは気にしなくて大丈夫ですよ。」

「なるほど……わかりました!」

「いえいえ、ユーリちゃんの食事はどうなのか気になりますもんね。……あれ?さっき食べ物は食べられるってユーリちゃん答えてましたよね?私が差し出しても食べてくれるかしら?」


そう言うと自分の鞄からクッキーみたいなものを取り出し、俺にしがみついているユーリの口元に持っていった。


するとユーリは少し警戒しているのかまずは匂いを嗅ぎ、それから少し齧ってみたようだ。

すると美味しかったのか、すぐにその1枚を食べきった。

リリーさんはその様子を見てとても喜んでいたよ。



そんなふうにして街に向かって歩いているとオーク以外にもやっぱりいろいろな魔物が出るものだ。

それを率先してユーリが魔法でどんどん倒していくのを見ると、やっぱりユーリは数値通り強いんだなって感じる。

頼もしい限りだよ、ホント!


そうやって街までかなり近づき、冒険者や商人が通る道に出た頃、俺の探査魔法に4つの白い光が出現した。

まだまだ遠いが、どうやら街の近くにいるらしく、俺たちの通る道沿いにいるようだ。

その他に6つの青い光も先程からこちらに移動してきている。


「スコットさん、まだまだ遠いですが、4つの白い光がこの先の道沿いにいるようです。」

「そうなのか?4つの敵となると、考えられるのは洞窟まで来たあの4人の可能性が高いな。」

「俺の探査魔法にはまだ反応はないが、もしそうだったとしたらどうするつもりだ、スコット?」

「そうだなぁ…できれば迂回して街に行きたいところだが。そいつらはどのくらい街に近い?」


スコットさんが俺に聞いてくる。

俺は立ち止まって目をつむり、改めて探査魔法をしっかりかける。

すると4人は街に一番近い森の中で待機しているようだ。

道からは少しそれてはいるが、その分、道を歩いている人からは見えづらいのかもしれない。

とりあえずそのことをスコットさんに告げた。


「なるほどな、絶妙な位置取りをしているようだな。その付近だと森の中を迂回したとしても必ずその道に戻らなければならないからな。」

「おおかた、洞窟で会えなくて街に帰ったと思い込んで俺たちを追って街へ向かったが、全然遭遇できなかったからまだ森の中にいるとみて、必ず通る道付近の茂みにでも隠れて待ち伏せしているんじゃないか?」

「まぁ、そんなところだろうな。」

「じゃあ、どうする?」

「どうするもなにも、回避不能なら行くしかないだろう。ただし警戒だけは怠らないようにな。あ、あとシエルはユーリが見えないように何か服か布でも良いから包んでおけば良い。あいつらへの対応は俺たちがするから安心しろ。」


そうは言われたが、考えてみれば俺の肩掛け鞄は生物も入れられるから一時的に入れて、ギルドに着いたら出てきてもらう形がベストではないだろうか?

俺は思いついたことをみんなに話すと3人はすぐに賛成してくれたが、リリーさんだけが反対を唱えている。


「ユーリちゃんと離れるのは短い間でも嫌よ!じゃあ私が抱っこするわ!それならシエルくんが狙われないから良いんじゃない!?」

「…いや、それ、単にお前が抱っこしたいだけじゃね?」


半目のリッキーさんにそう突っ込まれたリリーさんは「うっ…!」と言葉を詰まらせている。

皆から「やっぱりそれが目的か」という目を向けられて、リリーさんは渋々ユーリを鞄の中に入れることを了承した。


…っていうか俺が主人なんだから、なんでユーリに何かする事でリリーさんに断りを入れないとならないんだろう?

俺はそんな釈然としない気持ちのまま、ユーリの目を見ながら話しかける。


「すまないな、どうも怪しい人達がこれから出てきそうだから、ちょっとユーリにはこの鞄の中に入って隠れていてもらいたいんだが…良いかい?」


俺がそう話すとユーリは「キュ〜!」と一声鳴いて鞄を自ら開くと中に潜っていった。

おぉ、やっぱりこの鞄生き物入るんだね!


それからしばらく歩いて街に向かう。

リッキーさんも俺が見つけてから少し遅れて探査魔法に、街に近い場所で待ち伏せしているかのような青い光が出たらしく(リッキーさんの探査魔法は人か魔物かの区別しかつかない)、2人で周囲の警戒に当たる。


俺の探査魔法に引っかかった青い光の方はだいたい俺達と同じスピードで街に向かっているらしく、まだ接触はなさそうだ。


それから他愛もない話をしながら道を進む。

ほとんど森を出るかでないかの付近で突然白い光の人達に道を塞がれた。


「おい、お前らちょっと待てや。」


そう声をかけられる。

やはり白い光の正体は暁の星の一部のメンバーだったようだ。


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