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異世界のんびり漫遊記  作者: カイ
第7章 いろんな出来事

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307、さあ、今日から学校だ!

朝、久しぶりに誰にも起こされないうちに自然と目が覚め、ベッドから起きだす。

今日は日本でいう月曜日に当たる週明けの日。

今日から学校か始まるって、スコットさん達が言っていたよね。

俺は鞄からこの前もらった制服を1セット取り出す。

体に当ててみると……俺には少し大きいかな?

とりあえず着替えてみることにした。


制服はパンツ、ブレザーの他にベストがある。

それぞれ体に通すと、徐々に小さくなっていった。

……なるほど、確かにサイズ調整が自動でするね!


「にぃに、おはよう!あっ、制服着たんだね。にぃにがそうやっていつもと違ってそういう服を着ると、だいぶ違った印象になるんだね!」

「……似合わないかな?」

「いや、似合うよ!ただ、平民には見えないかも?」


ユーリが俺の姿を見てそんなことを言った。

なるほど、これなら普通に溶け込めるかな?


とりあえずその姿でこれからの学校生活の事を話していると、リッキーが「朝食食べに行くぞ」と呼びに来た。


「お?今日からだったな!制服姿似合うじゃないか。これなら貴族に見えるな。」


俺の姿を見たリッキーがそんなことを言う。

そういうリッキーも、学校で先生方が着ていた服装をしている。


そう、この週末の間に「スノーホワイトを実技講師として臨時に雇います」という書簡が先生の制服と共に届いたのだ。

皆は「当たり前だ」的な顔で頷いていたが、それってかなりイレギュラーな事だと思うんだけど。

まぁ……皆が喜んでいるんだし、良いのかな。



食堂に行くとみんな制服に着替えて席に座っていた。

俺たちも急いで席に着くと、料理が運ばれてくる。


「なかなか制服が似合うな、シエル。」


そう言ってきたのはスコットさんだ。

そのスコットさんも先生が着ている制服を来ていた。

実は先生の制服はまるで魔法師団みたいな長いローブなんだよね。……時期によっては暑くないのかなぁ?

中に着る服は何でもOKらしい。


「そういうスコットさん達もローブ姿が似合ってるよ!」


俺がみんなに向かってそう言うと、リリーさんとエミリーさんがお互いを見ながらくすくす笑っていた。


「でも……何だか不思議な気分ね。学生生活の時はこの姿を『見る側』だったのに、今は一時的にとはいえ自分が着ているんですもの。」

「そうよね、でもこうやって着てみると、あの当時の疑問だったものが『ああ、そうなんだ!』って理解できるのも面白いわね?」

「そうよね、あの当時『先生って夏場暑くないのかしら?』って思っていたけど、こうやって着てみるとよく分かるわ。この服、サイズ調整だけじゃなくて着た時の体温調節もしてくれるのね。」


そうなんだ……思った以上に高機能のローブなんだね!

それにやっぱり皆もそこは気になるものなんだね?

おかげで俺の疑問も解消したよ!



俺たちはササッと朝食を食べ、鞄を持って玄関に向かう。

もうすでにこの段階でユーリとセバスには鞄の中に入ってもらっている。


「……前から気になっていたんだが、その鞄『生きている物』も入れられるんだな。時間停止の鞄じゃないのか?」


俺の隣を歩くミストさんが、そう言って俺の鞄を見ている。

そっか、2人には話してなかったね?

でも……話しても大丈夫かな?

俺はリッキーを見上げると、リッキーは頷いた。


「この鞄はね、『時間停止』と『生きている物』を入れられる特殊な鞄なんだ。」


俺がそう言うとかなり興味を持ったようで、「ちょっと貸してみろ」と言って俺から鞄を勝手に取り上げた。

……ちょっと!乱暴に扱わないでよ!?ユーリ達入ってるんだから!


俺から鞄を取り上げて彼が中を開けようとしたのだが全く開けないようで、顔を真っ赤にしてなんとか開こうと奮闘している。……ちょっと!壊さないでよ!?


彼が諦めかけた時、急に鞄が光りだし、次の瞬間には俺の肩に元通りに戻ってきていた。

それを見たミストさんとフォグさんはとても驚いている。


「お前、何の魔法を使ったんだ?俺が開けようとしても開かなかったり、俺の手から急に無くなったと思ったら元の通りに戻っているし。一体どうなっている?」


眉間にしわを寄せたミストさんはそう言って首を傾げている。

すると俺の代わりにリッキーがこの鞄の説明をしてくれた。

それを聞いたミストさんはさらに驚き、「本当にこの世に1つしか無い『特別製』なんだな」と呟いた。


「ちなみに鞄の開け閉めと装備の権限はにぃにと僕だけだよ!」


急にユーリがそんなことを言って鞄から顔を出し、皆を驚かせている。

今までそんな事なかったから油断していたのもあるんだろうけど、知っていたはずのうちのメンバーも驚いていたのには笑ってしまった。


「この鞄が『特別製』なのはよく分かったが、お前も本当の意味で『特別製』なんだな……。」


ミストさんは鞄から顔を出して手を振っているユーリを見て、思わずといった感じで呟いた。

おや、ユーリのことは本性がなんなのかは知っていたよね?

あれ?知らなかったっけ???



そんな会話をしながらも馬車に乗り込む俺たち。

馬車は2台で、1台は先生チーム、もう1台は生徒チームだ。

ミストさん達は目立ちたくないからと2人だけで乗りたがったが、さすがにそれだと俺が悪目立ちして本末転倒になりかねないからと却下されたのだ。


俺たちが乗り込むと、馬車が動き出す。


……とうとうこの馬車が学校に着くと、俺の新たな学生生活が始まる。

あぁ……平穩な学生生活になりますように……。


俺は、自分ではよく知らない神様に祈ってみた。

……祈り、届いたかな?

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