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異世界のんびり漫遊記  作者: カイ
第7章 いろんな出来事

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306、和やかな?団欒

そうこうしているうちにリッキーの屋敷へと到着する。


俺たちは順番に馬車を降りて屋敷の中へと入ると、ひとまず休むために各自の部屋へと向かった。

俺はその時にミストさん達の部屋の前を通るので、先程受け取った制服を渡すことにした。


皆と別れ、3人で廊下を歩く。

ほどなくしてミストさん達の部屋の前へと到着した。

俺はドアをノックして、声をかける。

すると中からミストさんの声が聞こえて、ドアが開いた。


「どうしたんだ、急に?」

「いや、実はさっきちょっと用事があってまた学校に行ってきたんだ。その時に先生からこれを受け取ったから、2人に渡そうと思って。」


俺はそう言ってミストさんに学校でもらった制服を4セット渡す。


「これは1人2セットらしいから、フォグさんにも渡しておいてね!」

「……わかった。」

「じゃあ、それだけだから!」


俺はミストさんに制服を渡すと、何ともいえない気まずさであまり会話ができず、さっさとすぐに自分の部屋へと向かった。



自分の部屋へと着くと、ベッドにダイブする。

すると自分でも知らず知らずに疲れていたのか、すぐにウトウトとしてしまい、そのまま目を瞑る。

するとすぐに眠気はやってきた。……少し寝るか。


「にぃに、寝るなら僕も!」


ユーリがそう言って同じくベッドにダイブしてきた。

……危ないからやめろって言ったのにぃ……。

俺はそう言おうとしたが、あまりの眠気にしっかりと言えたのかどうかわからないうちに意識が遠くなった。



俺が目を覚ました時、ベッドから見える窓からは月明かりが差し込んでいる。……あれ?もうそんな時間?


「おはようございます。よほど疲れていたのか、なかなか目を覚まさなかったので心配いたしましたが、ご自身で起きられたようてすね。先程リッキー様が夕飯の為にお声をかけにいらして、先に起きていたユーリ様と一緒に向かったところです。今でしたら追いつけるのではないでしょうか?」

「……ありがとう、セバス。セバスも行かないかい?」

「いえ、私はようございます。お一人で申し訳ないのですが、どうぞ行ってらっしゃいませ。」


セバスはそう言うと、俺に一礼する。

俺はセバスに「行ってきます」と言って部屋を出た。


朝ここに到着して部屋へと案内されたが、その時に食堂の場所も聞いていたので、そこへと急ぐ。

すると階段を降りた所にユーリとリッキーが並んて歩いているのが見えた。

俺は2人に声をかけて、3人で揃って食堂へと向かう。


「……大丈夫か?かなり深く眠っていたようだけど、やっぱり疲れたか?」


リッキーが心配そうな顔でそう言う。


「……まぁな。でもだいぶ良くなったよ。」

「それなら良いんだが。週明けから学校が始まるんだし、それまでにこの街に慣れておけよ?」


俺はリッキーの話で、初めて週明けから学校が始まることを知った。……準備期間、短くない?


「まぁ必要なものはうちで用意してあるから、安心しろよ?」


リッキーはそう言って俺の頭をくしゃくしゃと撫でた。


「……やっぱり僕も学校に行けば良かったかなぁ?」


ユーリが俺たちの会話に対してそんなことを言う。


「いや、お前まで入学したら学校側の対応が大変になるからやめておけ。」


リッキーが真剣な表情でユーリに言う。

そうだよね、神竜が『人』として学校に通って何かあったら、それこそパニックになってしまう。

俺も改めてユーリには「できるだけお前の姿は隠さないとだから、ドラゴン姿にだけはなるなよ?」と念を押す。

そういった俺に対して、ユーリは渋々といった感じで同意してくれた。……ちょっと不安だなぁ。


そんな話をしているうちに食堂に着いたようだ。

中にはもう他のメンバーが揃っている。


「ごめん、俺が寝てしまっていて遅れちゃったんだ。」


俺は素直にみんなに謝る。

皆からは「大丈夫、まだほとんど待ってないよ」と言われた。


皆が席に揃うと、料理が運ばれてくる。

俺たちは食べながら、先程行ったときの学校での話をミストさん達に話して聞かせた。

するとミストさんは少し驚いて「お前達も学校に来るのか?」と聞いた。


「ああ、学校側が了承してくれれば行くことになる。学校は週明けに始まるから、それまでにはどちらにしろ連絡が来るはずだ。」

「じゃあそれによっては馬車は2台になるのか?」


リッキーの返答に、ミストさんはそう聞いた。


いやいや、そもそもそんな距離じゃないよね?

貴族の人って歩かないもんなの?


俺がミストさんの問いに心の中で呟くと、苦笑いをしたリッキーが「貴族ってそんなもんだよ」と言った。


でもまぁ……俺達スノーホワイトはくくりとして冒険者なのだから、学校へは徒歩で向かうんじゃないのかな?


するとリッキーが俺への返答も兼ねているのか、ミストさんに「そうだな、2台になる」と答えた。

するとスコットさんが「いや、俺たちは徒歩でいいんじゃないか?」と意見を言う。……うん、俺もそう思う。



「まぁ……それでも良いんだが、変に注目されたくないだろ?なにせ、ほとんど貴族が通う学校なんだから。平民では能力の高い者や貴族の縁戚とかの縁故での入学がほとんどだからな。『歩いて通学イコール平民』っていう図式が出来上がっているんだよ。だから下手に徒歩で通学できないんだ。あの時は説明なんてせずに一緒に馬車に乗って行ったから気づかなかったんだろ、スコット?」


リッキーがみんなに向けて、馬車で通うことの意味を説明した。

なるほど、あそこに通うのはほとんどが貴族なんだね。

それじゃあ『平民差別』的なことが起こりやすい訳だ。



とりあえずそういう事なら……ということで、学校へは2台の馬車に乗って通うことになった。

登校初日から目立つわけにはいかないからね。


それから俺たちはリッキー達の学生生活のコツ?を教えてもらったり、当時の先生の特徴と性格、そして対策なんかも教えてもらった。



週明けから学校かぁ……まだ数日あるのに緊張してきちゃったよぉ……。

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