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異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜  作者: カイ
第1章 出会い〜旅の始まり

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21、オークの巣を探そう!

暁の星のリーダーとの話し合いが終わったスコットさんは俺たちのところに戻ってきた。


「ここからもう少し西の方に行くとかなりオークが出てきていたとの情報だった。とりあえずその情報を信じてそっちに向かってみようと思う。」

「了〜解!俺の方も探査魔法を全開にしておくよ。」


スコットさんがそう言うと、リッキーさんがそんな事を言った。


「探査魔法?」

「あれ?俺がすぐに何かが接近してるのにすぐ気づくのはなんでなのか気づかなかった?」

「はい、いつもなんでかなぁ?とは思っていましたが、そういうものかと思ってました。」

「普通、何もスキルや魔法を使わなかったら誰もわからないさ。」


リッキーさんはそう言って笑った。

そりゃ、そうか。

てっきり『勘』も働いていたのかと思ったが、そうでもないんだね。


「でもリッキーさんって結構勘が良くないですか?俺が何を考えているのかもすぐ気づくし。」

「ああ、そっちはまた別で、俺のスキルが四六時中自動で働いているんだよ。」

「スキルってそんなのもあるんですね!ちなみにどんなスキルですか?」

「…ちょ〜っとここではいえないかなぁ。あいつらがいない所で話すよ。」


チラッと暁の星の方を見てそう言う。

そっか、自分のスキルに関しては仲間内や親しい者にしか話さないって聞いた気がする。


「はい、別に後で全然構いませんよ。ただ疑問に思っただけですし。」

「なら、また今度な!」


リッキーさんはニカッと笑うと俺の頭を撫でた。


それから俺達は暁の星のメンバーと別れ、西の方を目指し探索を開始した。

するとやはり話の通りにオークの数が徐々に増え、群れで襲ってくるようになってきた。

俺達は1人で数匹相手取れるので意外と楽に戦えるが、多分彼らはそこまで楽ではなかったんだろう。


そしてしばらく進むと洞窟の入口がある崖に出た。

そこからオークが出たり入ったりしているので、多分あそこが巣なんだろうと思う。

俺達はその入口が見える場所で隠れながら様子を見ている。


「多分あの感じだと、あそこが巣で間違いないだろう。入口に2体立っているってことは、それを指示した者がいるってことだ。普通のオークにはそんな事を考える知能もないからな。もしかしたら上位種…下手をするとキングがいる可能性も視野に入れておかないとな。」


そうスコットさんが言うと、皆は頷いた。

そして俺はこんな時だけど、気になっていたことをリッキーさんに聞いてみることにした。


「リッキーさん、ちょっと聞きたいんですが、探査魔法って属性は何になりますか?俺にも扱えそうですかね?」

「ん?なに、シエルも使いたいの?属性は土と風の複合魔法だな。扱えるかどうかは…レベルじゃなくてセンスがあるかないか、かな?」

「なるほど、その両方の魔法が使えて、かつレベルが高くてもセンスがないと発動しないんですね?」

「あぁ、その通り。」

「じゃあ、あそこに突入する前に俺に教えてもらえませんか?リッキーさんの探査魔法でも全然大丈夫だとは思いますが、念の為に俺も覚えておきたくて。そうすれば少しは早く魔物の出現に対処できるでしょう?」


実は俺、レベルも上がってたくさん戦ってもいるけど…やっぱり少し、突然現れる魔物が怖いのだ。

おかげでリッキーさんが『魔物が〇〇から来る』って教えてくれても皆より対応が遅れる。

それを解消する為にもやっぱり覚えたほうが良いと思うんだ。

どうやらリッキーさんは俺が思っていることがわかったのか、頷いた。


「わかった。だが教えたからといってできるようになるとは限らないからな?」

「はい、わかってます!」

「じゃあ教えるぞ。まずさっき言ったようにこの魔法は土と風魔法の複合魔法だ。お前の魔力を地面と風に流して広げるようにイメージをしろ。どこまで広げられるのかは魔力次第だが、1番最初に込めた魔力で固定される。もしそのイメージでどこに何があるのかわかったら、それは成功だ。俺の場合は魔物や他人と仲間の区別はつくが、魔物と他人は区別がつかない。まぁ、それでもその2つがごっちゃになっていても問題なかったがな。さあ、とりあえずやってみろよ。」


リッキーさんはウインクしながら俺にそう言った。

俺は頷いて目を瞑って、早速地面と風に俺の魔力を流すイメージで薄く広く伸ばしていく。

するとまずは俺たちの居場所が脳裏に青く光り、その後どうやら入口付近にいるオークが赤で光った。

さらに伸ばしていくと、遠くの方まで伸びたらしく、多分さっき一緒にいた暁の星のメンバーと思しきものが青に光った。

なるほど、こんな風にリッキーさんには見えているのか。

俺は目を開けてリッキーさんに微笑む。


「リッキーさん、どうやら成功したようです!」

「ホントか!それは良かったな!」


リッキーさんは俺の頭をくしゃくしゃと撫でて褒めてくれた。

…子供じゃないんだけど。

俺がちょっとむくれたのに気づいたのか、リッキーさんは「すまん、ついな!」と笑いながら謝ってくる。

ホント、なんですぐ気づくんだろう?


そんな俺たちを見ながらスコットさんが言う。


「2人も準備できたか?できたならまずは入口付近にいるオークを一掃するぞ。中のオークが一気に出てくるともしかすると対処が困難になるかもしれない。とりあえず2人は洞窟の中にいるオークの数を把握できるだけしてみてくれ。」

「「了解!」」


俺トリッキーさんはそれぞれ探査魔法で数を把握していく。

目を瞑って集中すると精度が上がるようで、リッキーさんも目を瞑っている。


「奥深くまでは探査できなかったが、少なくても中には50体はいた。その中に上位個体がいるかは分からないがな。シエルはどうだ?」

「俺の方は多分奥の方まで調べられたんだと思いますが、中には全部で70体はいそうです。一番奥の突き当りに5体固まっていて、それ以外は散らばっているようです。」

「すごいな、中も全部調べられるなんて!魔力の方は大丈夫なのか?」

「はい、俺、相当魔力がいっぱいなのでこのくらいは全然平気です。」

「…相当魔力多いんだろうな。聞いたら後悔しそうな気がするから聞かないが、なんとはなく俺たちの想像を超えている気がするぜ。」


リッキーさんは呆れた顔で俺を見ている。

俺は誤魔化すためにエヘヘッ!と笑っておいた。

するとそれを見たエミリーさんとリリーさんが「か〜わ〜い〜いっ!」と言って顔を見合わせているのが目の端に入ったが、見なかったことにしよう!

俺は可愛いのではなく、スコットさんやリッキーさんみたいに「かっこいい」を目指しているのだから!


そんな俺たちとは違い、1人で戦略を考えているスコットさん。

考えがまとまったのか、顔を上げた。

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