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異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜  作者: カイ
第1章 出会い〜旅の始まり

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19、冒険者ギルドにて

冒険者ギルドに着くとまずは受付に声をかけた。


「スノーホワイトだが、この前頼んでいた買取、どうなっている?」

「ああ、スノーホワイトの方ですね?買取の査定は終わっています。そちらのシエルさんとは支払いは別で良いんですよね?」

「あぁ、それで頼む。」

「ではまずスノーホワイトの方からお支払いいたしますね。グレートウルフ10体で1体が金貨2枚、グレートウルフの特殊個体1体で金貨5枚、オーク20体で1体が銀貨5枚となります。全部の合計金額が金貨35枚となります。」


受付の人はそう言って革袋をスコットさんに手渡した。


「そしてシエルさんの方ですが、オーク15体で1体が銀貨5枚となりますので、合計金額は金貨7枚と銀貨5枚となります。」


俺は受付の人から小さな革袋を受け取った。

初めての給料をもらったみたいでなんだか嬉しかった。


「さて、じゃあギルマスのところに行きたいんだが、通してもらって良いか?」

「はい、話は伺っていますのでこちらからどうぞ。」


受付の人はそう言って、以前と同じようにカウンターの端を持ち上げて通してくれた。

俺達はスコットさんを先頭にギルマスの部屋へ向かい、スコットさんがドアをノックする。


「ギルマス、入っても良いか?」


すると中から「どうぞ〜。」と間延びした声が聞こえた。

中に入ると以前のようにルーシェさんは窓際にある机で仕事をしていたようだ。


「もう少しで区切り付くから、先にソファーに座っていてよ。」


俺達はみんなでソファーに座り、ルーシェさんの仕事が区切り付くのを待っていると女性職員の方が飲み物を持ってきてくれた。

皆には紅茶のようだが、何故か俺には氷の入ったジュースらしきものが配られた。

…子供だと思われたのだろうな。

それを持ってきた女性職員が退室すると、ルーシェさんは机からソファーに移った。


「今回スコットたちに来てもらったのは、この前話していた『オークの巣があるのかの調査とあった場合の駆除』をお願いしたいからだ。」


ルーシェさんは紅茶を一口飲むとそう切り出した。

スコットさんたちは互いに顔を見合わせてから、代表してスコットさんが話しだした。


「やはり巣はありそうなのか?」

「ああ、あの後中堅クラスの冒険者に浅いところを探索してもらったんだけど、やっぱりというかオークが結構出てね。このままではまずいかもしれないという判断になったんだ。それで、今この街にいる最高戦力の君たちスノーホワイトに先程の件を依頼したい。」


それを黙って聞いていたリッキーさんがルーシェさんに話しかける。


「…出てきたオークの大体の位置は?街からそんな離れていないのか?」

「そうだなぁ…1番近くに出たのが街から30分くらいの場所らしい。それってかなり近づいているってことだと思わないかい?」

「それはやばいな!急がないと街まで来てしまう。」

「私もそう思ったから今のところ、何組かの中堅クラスの冒険者に街にこれ以上近づかせないように見回りを頼んでいる。なので早めにスノーホワイトには向かってもらいたいんだ。」


それを聞いてスコットさんは頷き、「了解した。」と一言言うと立ち上がった。


「じゃあこの足ですぐに向かうとしよう。シエルも俺たちに同行してもらえないか?」


そうスコットさんが俺に声をかけてきた。

俺も卵の為に外に行きたかったからちょうど良かったし、何よりみんなの力にもなりたかった。


「はい、こちらこそよろしくお願いします!」

「じゃあ早速向かうぞ。」


みんなで部屋の外に出て、スコットさんがエミリーさんに回復薬関係の物品は鞄にあるのかの確認をしている。

それを聞いていて俺はふと、思った。

食事は何を食べるんだろう?と。

もしかするとあのあまり美味しくない固形物を食べるんだろうか…。


「スコットさん、少し屋台に行って食べる物を買っていきませんか?」

「あっ、そうだな、どうせ俺達はそれぞれ大容量のマジックバッグがあるし、何日分かの食料は買い込んでおくか。」


それで急遽広場へ向かい、時間短縮の為にばらばらにあちこちの屋台へ散らばり、それぞれたくさん買い込みに行った。

もちろん俺も少し並びはしたがいくつもの種類を買い込んで、集合場所へ向かった。


全員揃うと、街の入口へと向かう。

門番さんにも今回の殲滅作戦のことは伝わっているらしく、「気をつけていってこいよ!」とスコットさんに声をかけていた。

俺が門番さんの前を通る時、俺も声をかけられた。


「君もスコットたちに同行するのか?」

「はい、俺は一人ぼっちで街で不安になりながら待っているより、皆さんと一緒に行って少しでも戦ってお手伝いをしたいです。」


それを聞いて門番さんは真剣な顔で俺の頭に手を置きながら言う。


「いいか、これだけは覚えておけ。お前はまだ若い。スコットたちと違って戦い慣れてはいないだろう。もし危険だと思ったらあまり巣の奥には行かないようにしろ。それがスコットたちの身を守ることにもなるからな。いいな、それだけはしっかりと覚えておけ。」

「…わかりました。心に留めておきます。」


それを聞いてようやく門番さんが笑い、俺の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。

それから俺達は門番さんに手を振り、森へと向かった。

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