表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界のんびり漫遊記  作者: カイ
第5章 再度、スノービーク〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

158/553

205、ラーシェさんに頼み事

マッシさんと別れてラーシェさんの家の前へと転移すると、なぜか数秒後にはラーシェさんが目の前に転移してきた。……いつも思うけど、なんでわかるんだろう?


「ラーシェさん、なんでいつも俺が来るのわかるんですか?」

「ん?」


俺の問いに、ラーシェさんは首を傾げる。

あ、あれ?なんかおかしいこと聞いたか?


「なんで、じゃと?う〜む……気配、とでもいうんじゃろうか?わしの場合は家の周りに人が来るとわかるような魔法を使っておるからの。それに何かが入ってくればすぐに分かるのじゃよ。……教えとらんかったかの?」


……教えてもらってないよ、ラーシェさん。


ちなみにラーシェさんが言うには、この里のエルフはみんな使えるから忘れていたんだって。

今度教えてもらうことになったけど、もしかすると自己流でもイメージで上手く使えるかも?


「それはそうと、またわしのところに来たということは何かしら用事があるんじゃろう?どうしたのじゃ?」


おっと、そうだった!

頼み事があったんだった!


「実は先ほどの世界樹の葉や雫からラーシェさんが薬を作れるってライトさんに聞き、もしだったら作ってもらえばいいって言われたんです。作ってもらえますかね?」

「なるほど、その2つを素材にして薬作ることは可能じゃが、まずはお昼でも食べんか?お腹が空いとるからの。」


あ、そうだね、ちょうどお昼頃だよね。


と、いうことで、簡単にお昼は俺の鞄の中から作り置きのおかずやご飯、汁物を取り出して盛り付けて食べることに。

おかずはラーシェさんのリクエストで鶏の唐揚げになった。

どうやら以前食べた時からかなり気に入っているようで、今度はお土産にも欲しいとまで言われたよ。

もちろんOKだから、次来る時には作らなくちゃね!


ちなみにゼフィアには唐揚げをあげてみたらとても喜んで食べていたよ。



お昼を食べ終わった後、俺達はラーシェさんの案内で食堂から違う部屋へと移動した。


着いた部屋には食器棚のようなでかい棚がいくつもあり、その一つ一つが収納している物の種類が違うらしい。

その棚から秤と皿2枚、ナイフ、小瓶2つを取り出してテーブルの上に置いた。


「さて腹も膨れたことだし、薬でも作ろうかの。まずはよく見ておくと良いぞ。」


そう言うとラーシェさんはまず俺が渡した世界樹の葉を受け取り、それに付いている雫を小瓶の中へと移した。

雫ってちょっとしかついていないのかと思ったら、案外小瓶にいっぱいになってびっくりしたよ。


それから世界樹の葉を少量切り取って秤へと乗せる。

秤は日本であるような電子秤ではなく天秤なので、分銅を使ってはかっている。


材料の量が決まると、ようやく作成に入るようだ。


「さてここからが集中力のいる作業になるから静かに見ておるのじゃよ?」


ラーシェさんはそう言うとまずは皿に入った世界樹の葉を手で包み、魔力を流しながら揉んでいく。

どうやら薬を作るのも魔力で物質を変化させて作るみたい。

徐々に葉っぱの形が崩れて、まるで小麦粉を水で捏ねたかのような状態になった。

ドロドロというより少し硬めなのかな?


そこにほんの一滴、世界樹の雫を加えてさらに捏ねる。


最後に出来上がった物を小さな丸薬状に丸めると、開いている小瓶にザラザラと流し込んだ。


「……これで完成じゃ。これを一粒飲ませると世界樹の加護のおかげでどんな病もたちまち治るのじゃ。まだまだ材料はあるから無くなったらまた作ってあげるけれども、貴重な品だから大切に使いなされよ?」

「はい、ありがとうございます!」


これで怪我だけじゃなく、病に関しても万全になったわけだ。

もし仲間や知り合いが大変なことになったとしても、これのおかげでなんとかできるね!


「それはそうと……シエルくんや。いつ話してくれるかと待っておったが一向に話してもらえないのだけれども、その胸に抱いている子犬はどこで拾ってきたのかのぉ?」


ラーシェさんがなんとなく聞きづらそうに聞いてきた。

そうだよね、俺も話すタイミング逃しちゃってずっと抱っこしてたよ。

するとラーシェさんの話を聞いて、本人(本狼?)が答えてくれた。


「ぼくはこいぬではないです。ふぇんりるのこどもです。」

「なんと!?フェンリルということは、森の守り獣のブリーズの群れの子かの?あやつは元気しとるのか?」

「はい、おとうさんはいつもげんきにすごしています。」

「そうかそうか、元気にしとるなら良いんじゃよ。それにしてもシエルくんが君を抱っこしているということは、君はシエルくんと契約したのかのぉ?」

「はい、けいやくじゅうというものになりました。」


ラーシェさんとたどたどしいけれどもちゃんと会話ができているようで、こんな所からも本当に産まれたばかりという訳ではないというのがわかる。


「シエルくんや、この子はまだまだとても小さいが、たぶん2年もすると大人並みに大きくなるはずじゃ。きちんと今のうちから心を通わせ、しっかりと絆を作っておくんじゃよ。」


ラーシェさんからそんなことを言われる。


……えっ?

この子、今こんな手乗りのサイズだけど、2年もしたら大人並みになるの!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ