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異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜  作者: カイ
第2章 エルフの隠れ里〜

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94、森の中での特訓! 1

お昼を食べた後、みんなで何をするか話し合い、ゲーム形式の特訓はまた今度!ということになった。


それでは何をするかというと、森の中で魔物と実戦で特訓をすることになったのだが……森の中って配下の竜はいないのかな?


「森の中って皆さんの配下の竜はいないんですか?」


すると代表してアースさんが答えてくれた。


「森の中にいるのは俺の配下だけだな。レッカの配下は火口の中、アクアの配下は湖や海の中、グリーの配下は世界中で飛び回っているよ。」


最後のグリーさんの配下は凄いね、世界中にいるんだ!

じゃあエルフの里を出た後も、ホントに世界のどこかでグリーさんに偶然会うこともあり得るんだね!


「まぁ、俺の配下のいる場所は限定的だから、そこを避ければあちこちに魔物が縄張りを張っているぞ。最近、森ではどうやらワイルドボアやグリードベアがかなり増えてきているようだ。だからそれを狩りに行くのもいい特訓にもなるし、美味しい肉を手に入れる機会だと思うぞ?」


なるほど、今の時期はワイルドボアとグリードベアが増えているんだね!

イノシシとクマかぁ……どちらも食べたことないなぁ。どんな味なんだろう?


俺がそう考えているうちに、一緒に回るメンバーが俺抜きで決められていた。

どうやら俺とユーリはアースさんとアクアさんの2人と向かうようだ。

残りの2人は居残り組となる。


「森の中では火魔法は危険だから使えないので、今回は風と水魔法を使うことにしますね。」

「いや、火魔法も使って良いよ、その為に僕がいるんだし。気にしないで!」


そうアクアさんが俺に言う。

なるほど、アクアさんが特訓メンバーにいるのは「火消し要員」なんだね!

それなら遠慮なく使う?

でもなぁ……火魔法使うと肉が煮えちゃうんだよね。。。

あ、そうか、もしだったら全身のお肉をローストポークならぬローストボアにするんだと思い直せば良いのか?


俺がそう考えていると周りからクスクス笑う声が聞こえた。

顔を上げると皆が俺を見て笑っていた。

なんでだろうと聞いてみると、どうやら俺は無意識にそうブツブツ呟いていたらしい。……恥ずかしいな!



それから俺たち4人はアースさんの案内で森に向かった。

アースさんがいれば土属性の竜と会っても面倒なことにはならずにすむし、目的の魔物のテリトリーも分かるしで大変効率がいい。


そうやって森の中をしばらく進んでいくと、徐々に俺たちの進行方向に魔物がちらほらと俺の索敵魔法に引っかかるようになってきた。

といっても、まだまだ出会うような距離ではないけれども。


「もう少しするとワイルドボアのテリトリーに入る。奴らは敵を見つけると攻撃してくるんだ。攻撃方法はその巨体での突進だけだから、避けさえすれば再度突進してくるまでにだいぶ時間がある。だからその間に倒せばいい。できるだろう?」

「はい!……あ、倒すのって魔法で、でしたっけ?」

「ああ、もちろん魔法で、だ。使う魔法は風でも水でも火でも良いぞ。」


な、なるほど……俺、一番得意なのは刀なんだけどな。魔法か……。

さすがに魔法剣なんかは普通の刀では出来ないだろうなぁ。

でも一応、そんな事できるか聞いてみようかな。


「はい、アースさん、質問良いですか?」

「良いぞ、なんだ?」

「俺、実は魔法より剣術のほうが得意なんですが、剣に魔法をまとわせる方法ってありますか?」

「なるほど、剣に魔法か。う〜ん……さっきレッカに聞いてくれば良かったな。アクアはその方法を知ってるか?」

「う〜ん、どうかなぁ?剣に魔力を纏わせた上で魔法を発動してみては?そうすれば剣への負担が減るんじゃない?」


なるほど、魔力コーティングした所に魔法を纏わせる感じなんだね?

まずはやってみるかな。


俺は自分の刀を抜き、目の前に持ってくる。

刀身に自身の魔力でコーティングするイメージで纏わせていく。

とりあえずここまでは、まあ難しくもなく出来た。

問題はこのコーティングの上に魔法を纏わせられるか、ということだけなんだが……うまくいくかな?


俺はコーティングした刀身に、さらに火魔法を纏わせるイメージで魔法を発動させてみる。

するとコーティングされた刀身に一気に火が回る。えっ、大丈夫かな!?


俺は慌てて刀身を見たが、最初に纏わせた魔力コーティングのお陰で刀身にまで影響はなさそうだ。


火魔法の魔法剣を皆に見せると、すごく驚いていた。

そんな魔法の使い方は見たことがないんだって!


とりあえず俺はワイルドボアにこの魔法剣を使ってみることにした。

どんな風になるかちょっと楽しみだな!


さらに森の奥に向かって進むと、実際にワイルドボアが現れた。

3頭で俺たちに向かってきたので、俺とユーリは1頭ずつ、残りをアースさんとアクアさんが受け持つことになった。


俺は迷わずさっき考案した火の魔法剣を使ってみることにした。

ワイルドボアは俺に狙いを見定めると、アースさんが教えてくれたようにまずは脇目もふらずに突進してきた。

俺はそれをひょいっと避けると、右手に持った魔法剣で躊躇いなく首を落とす。

派手に血が飛び散るかと思いきや、どうやら切断面が高温の火力で炙られて血が閉じ込められてしまったようだ。

グロくなくて良いけど、血抜きにはならなかったなぁ。


ちょっとしょんぼりしながらも倒したワイルドボアを鞄にしまう。

それから周りを見ると、ユーリは火魔法で丸焼きにしたようだ。

それの火消しはアクアさんが担当し、もう1頭はアースさんが首を切り落としていた。

どうやら火の魔法剣は食材にする獲物にはむいてなさそうだ。

切断面から血抜きできないからね。


それからは次々とワイルドボアが現れるので、皆で手分けして次々と倒していく。

もちろん俺は火の魔法剣は封印して、ウインドカッターかウォーターカッターで次々と倒していく。


俺1人で10匹ほど倒した頃には周りも戦闘終了していた。

俺は次々とワイルドボアを鞄に入れていく。


「とりあえず、ワイルドボアはこんなところで良いんじゃないか?狩り尽くすとこの辺にワイルドボアがいなくなってしまうからな。そろそろ

次のグリードベアの縄張りに向かうか。」


そんな事をアースさんが言う。

そうだね、魔物も普通の動物と同じく繁殖で育つから、全滅させたらダメだよね!


そういうわけで、俺たちはグリードベアの縄張りへと向かった。

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