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ドラキュラ漫才

作者: 豊丸晃生
掲載日:2022/04/10

ドラキュラ二人の漫才。

ドラ:ボケ

キュラ:ツッコミ


二人のドラキュラが舞台に上がってきて、観客が悲鳴あげる。

黒いマントにキバむき出しでマイクスタンドの前に立つ二人。


二人『ハイど〜も〜!』


ドラ「ドラです」


キュラ「キュラです」


二人『ドラキュラです!』


ドラ「帰り道、気ぃつけてくださいね、襲っちゃいますから」


キュラ「アホ!おどかしてどないすんねん、お客さん逃げてしもたやないか!」


ドラ「あ〜あ、登場するたびに無観客なるなぁ」


キュラ「そらそうやろ、そもそもドラキュラやしキバむき出しで漫才してるんやから」


ドラ「これコスプレなんですよー、って言うたら信じて漫才聞いてくれるかもしれんで」


キュラ「おまえ、この前そう言うて、お客さん捕まえて血ぃ吸うとったやないか」


ドラ「だって、お腹すいてたんだもーん」


キュラ「人間見たら血ぃ吸いたなるから無理やで、ドラキュラの漫才師なんか」


ドラ「せやけど、俺ら漫才師なりたいからコンビ組んだんやろ」


キュラ「せやな、テレビのバラエティー番組とか出て人気もんになりたいからなぁ」


ドラ「ほな俺らのイメージ変えようぜコントで」


キュラ「コントで?」


ドラ「せや、おもろかったら、怖さも半減するやろ」


キュラ「せやな、こうやって無観客の舞台立つ意味ないしな」


ドラ「ユーチューブとかネットでライブ配信したらええやん、無観客でも人気もんになれるで」


キュラ「なるほどね」


ドラ「ほな、わかりやすいコント練習してみよ。たとえば君が彼女で、僕が彼な」


キュラ「わかった、俺が彼女な」


ドラ「好きだよキュラちゃん。カプッ(キュラの首を噛む)」


キュラ「痛っ!いきなりなにすんねん!」


ドラ「ごめん、首をかむクセが出ちゃって」


キュラ「ドラキュラやないか!」


ドラ「ほな君が王将の店員で僕が客な」


キュラ「王将の店員? わかった」


キュラ「いらっしゃいませ!ご注文は」


ドラ「すいません。餃子“ニンニク”抜きで」


キュラ「ドラキュラじゃそれ!」


ドラ「ほな君が歯医者の先生で、僕が患者な」


キュラ「俺が先生な、わかった」


キュラ「どうされました?」


ドラ「先生、八重歯が尖っちゃって」


キュラ「ドラキュラやないか!」


ドラ「はい!タケコプター!」


キュラ「ドラ…ドラえもんやないかそれ!」


ドラ「いらっしゃいませー! ドナルドマックへようこそ、本日はお車で、ご注文は?」


キュラ「えーと、てりやきバーガーセット…それドラ、ドライブスルー?なんのこっちゃ、意味わからんわ」


ドラ「やっぱりコントは俺の血ぃが騒ぐなぁ」


キュラ「人の血ぃやろ、もうコントやめじゃ、なんのイメージも変わっとらん」


ドラ「ほな、人の役に立つことしよ」


キュラ「人の役に立つこと? で、なにすんねん」


ドラ「献血なんかええやん」


キュラ「献血? おまえが?」


ドラ「おれが採血するねん」


キュラ「誰も来るかっ! もうええわ!」


二人『ありがとうございました〜』


ドラ「って、誰もおらへんやん」


キュラ「あれ?…お客さん帰って来たでぇ」


ドラ「ほんまや、これライブでネット配信してるから、俺らの漫才観にきたんや」


キュラ「ちゃうちゃう!よう見てみ」


ドラ「みんな十字架持って来たでぇ!!」


二人『ウェぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!!やっぱり漫才無理ぃ〜〜っ!!」


二人、コウモリに化けて逃げていく。



END


最後まで読んでいただきありがとうございました!

笑っていただけたら幸いです。

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