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くだらない私の日常 新人なろう作家の日常妄想系エッセイ

かくれんぼというホラー

お願い、私を見つけて! (笑)


 こんにちは、聖属性エッセイストひだまりのねこですよ〜。


 

 皆さま、いよいよ明日7月8日から、「夏のホラー2021」テーマは「かくれんぼ」応募開始ですよ~!!


 え? 私? あのですね。実は怖いの駄目なのです。いつもマイページの上の方にホラー企画のバナーがでているんですけど、あれが怖くてぬいぐるみの手で隠しながら作業しているぐらい怖がりなのです。ふふふ。


 

 せっかくなので、今回は「かくれんぼ」のお話を。



 皆さんはかくれんぼお好きでしょうか? 実は私、かくれんぼはプロ級なのです。プロリーグがあれば、すぐにスカウト殺到するでしょう。まともに見つけられた記憶ないです。


 大人になった今はやる機会がないので本当に飢えているのですよ。有料でもいいからやりたい。どこかにかくれんぼが出来る施設と友人がないものか。



 子どもの頃の話をさせてください。


 私はかくれんぼするとき、いつでも全力でした。命懸けと言ってもいでしょう。鬼に見つかったら喰い殺される。私は本気でそう思いながらかくれんぼしていたのです。


 読者の皆さまご存じのとおり、私は生まれつきチートです。


 鬼に見つからないように、遠慮なくスキル『気配遮断』『遮音』『認識阻害』を使って隠れますから、そこら辺の子どもさまに見つけられるはずもありません。大人気ないとか言わないでください、私も子どもですからね。


 まあそんなわけで、いつも最後まで残ってしまい、結局時間切れで自分から見つかりに出ていくのがお約束でした。


 そのうち、お前は鬼をやれ、と言われて鬼ばかりやるようになったのですが、私、隠れているの一瞬でわかるんですよ。本当に。


 最初は本気出していたんですけど、みんなの雰囲気にさすがの私も空気を読んで、わざと見つけないように手加減するようになった。そうすると今度は私がつまらないんですけどね。


 それでも、走り回る鬼ごっことかは、私には体の関係で無理だったので、「かくれんぼ」は、私にとって、みんなと楽しめる大事な遊びであり続けたのです。



 ある年の夏休み。母の実家がある九州に行った時、地元の子たちとかくれんぼしたんですけど、私、隠れている間にうっかり寝てしまって、目が覚めたら辺りは真っ暗。当然一緒にかくれんぼしていた子たちはおらず一人きり。


 土地勘も全くないし、山の中でかくれんぼしていたので、街灯もなくて自分がいる場所すらわからない。迷子になったら動くなと言われていたので、本当に怖くて心細かったんですけど、その場でずっと隠れていました。


 体感では数時間でしたけど、たぶん実際は1時間位経ったころ、懐中電灯の光とともに、大人たちが大勢で探しに来てくれたのです。さすがの私も、スキル全解除で飛び出しましたよ。


 従兄がめちゃくちゃ怒られていたのが申し訳なくて、でも見つけてもらえたのが嬉しくて、めちゃくちゃ泣いた記憶があります。



 それ以来、かくれんぼをするときは、スキルは使わず、ワザと見つかりやすいように隠れるようになりました。


 だって、見つかっても、喰い殺されないってわかりましたし、見つけてもらえた瞬間って、なんだか安心して嬉しいのです。


 本当は悔しそうな顔をするべきなんでしょうけれど、ニヤニヤしてしまうのです。



私「あ〜あ、見つかっちゃった!」

鬼「……なんでそんなに嬉しそうなんだよ!?」



 ちなみに電車内でかくれんぼスキル使うと大変なことになります。


 一度、オジサンが、私の膝の上に座ってきたことがあります。


 かくれんぼスキルは、ホラーなのです!!


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i566029
(作/秋の桜子さま)
― 新着の感想 ―
[良い点] 膝の上のおじさんwww 凄し!☆彡
[良い点]  落ちが秀逸。( ̄▽ ̄)//    かくれんぼ面白いですよね。  大人が真剣にかくれんぼしたら、きっと面白いと思います。  サバゲーやっている友人は、ギリースーツで草むらに伏せるという荒業…
[良い点] 寝てしまうひだまりのねこさま可愛い。 かくれんぼは得意です。 秘訣は子供の視野より高い場所に隠れる事です。梁の上。壁の上で木の陰。木の上。納屋の上。などなど。 鬼も得意でした。わざと音を立…
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