プロローグ
拙い所があるかもしれませんが、読んで頂けると嬉しいです。
俺は寝るのが嫌いだ。
あの時から毎晩決まって同じ夢を見る。
「アレフ、今までありがとう。」
止めろ⋯⋯⋯⋯
「私が居なくなっても、アレフならきっと大丈夫」
止めろ⋯⋯⋯⋯⋯
「大好きだよ⋯⋯アレフ、愛してる」
止めろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!
「さよなら」
「うああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
いつもここで目が覚める。
この夢のせいであの忌々しい出来事がいつも脳裏に焼き付いて離れない。
「ハァ⋯⋯ハァ⋯⋯ハァ⋯⋯⋯」
「ふわぁぁぁ⋯⋯⋯うるせえなぁ毎朝毎朝。お前と旅に出てから毎朝その叫び声で規則正しい時間に叩き起こされるせいで俺様の快適な睡眠が台無しだぜ」
この口の悪い高圧的な謎の生物の名前はロエル
魔力を好物とする羽の生えたカエルのような魔獣である。
「⋯⋯また彼女のことを思い出してたのか?」
「悪いな、出来るだけ思い出さないようにしてるんだがそれでも毎晩この夢を見ちまうんだよ」
「アレフ、後9個時の石を集めて時の門を開けばお前はまたその子に会える。それまではその子のことは忘れろ」
「⋯⋯分かってるよ」
この世界には時の門という時を渡るための入り口がある。時の石とは時の門を開く鍵となる石のことだ。これを10個集めて門の窪みに入れることによって時の門は開かれる。
最愛の人を失った俺の前に現れた謎の老人は、この伝説を俺に伝えると謎の生物を残して俺の前から消えた。
謎の生物ことロエルには時の石のある場所を探知する力があり、俺の魔力を毎日の食事とする代わりに時の石を集める旅を協力して貰っている。
これはあの時に戻り、失った最愛の人を取り戻すための、アレフとその仲間達の冒険の物語である。
読んで頂きありがとうございました!
おかしな点や、もっとこうした方が良いよって所が有れば教えてくれると嬉しいです!