2 「頼む!異世界の勇者殿、戦争を止めてくれ」
姫騎士「ついた。ここが伝説の武器のある祠だ。入るぞ」
俺「なんか薄暗くていかにも危なそうな所だな」
機械兵A「侵入者ハッケン」
機械兵B「排除シマス」
俺「げ!なんかやばそうなのが来た!」
姫騎士「『祠の守護者』だ。勇者様の手を煩わすまでもない。ここは私が!」(シュババ
姫騎士「ゆくぞ!『王国騎士流:赤龍降爪撃』!」(大剣叩きつけ
機械兵A「!!#@&%!」(ドカーン
姫騎士「くらえ『王国騎士流:青龍掃尾撃!』」(大剣薙ぎ払い
機械兵B「$#%&!!」(ドカーン
俺「うおお、すげえ!」
妖精「大仰な技の名前を叫んでますが、大剣でぶん殴ってるだけですね…」
姫騎士「よし、先に進むぞ」
・・・
・・
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姫騎士「この箱の中に勇者だけが使える『伝説の武器』が入っている。開けるのだ」
俺「(パカ)何だこれは…メガホン…か?」
姫騎士「おお!すごいぞ!見たことのない武具だ」
俺「これ、どういう効果があるんだろう」
妖精「鑑定しますね。…異世界の人間がこれを通して喋ると、声が大きくなるようです」
俺「それで?」
妖精「それだけです」
俺「は?」
姫騎士「よし!『伝説の武器』も手に入ったことであるし、魔王討伐に行くぞ、勇者殿!」
俺「あ、いや、ちょっとまて、もう少し準備が」
姫騎士「大丈夫だ。『転移石』を使えば魔王の城まで一瞬だ。さあ行くぞ」
俺「いや、だからお前も人の話を聞けよ!うわあああ!」(ワープ
・・・
・・
・
??「ん?なんだ貴様らは」
俺「え?どこここ?城?ていうか誰だよこの大男!?」
姫騎士「覚悟しろ魔王よ、勇者殿がお前を倒しに来たのだぞ!」
俺「は?魔王!?」
姫騎士「勇者殿、ここはまず私が!ゆくぞ魔王!」(シュタタタ
魔王「!!」
姫騎士「『王国騎士流:白龍牙乱撃』!うぉぉぉぉ!」(大剣振り回し
魔王「そんな攻撃効かぬわ!くらえ!『冥王双蛇砲』!」
姫騎士「うげぇぇぇぇ」(ドカーン
妖精「強烈な飛び蹴り!」
俺「ドロップキックだな」
姫騎士「くっ、これしきでこの私が」
魔王「クククとどめだ!くらえ我が魔の力!『暗黒凶殺:倒地礫』!」
姫騎士「ぐわぁぁぁぁ」(ドカーン
妖精「凄い!ぶん投げましたね」
俺「背負い投げだな」
姫騎士「」
俺「お、おい大丈夫か?」
魔王「気絶しているだけだ…それよりもお前」
俺「え?」
魔王「よく来たな、異世界の者。お前を呼んだのは我だ」
俺「は?」
妖精「ちょっと待って…私の端末に反応がある!この人が貴方の『依頼主』よ!」
俺「つまり、こいつの『依頼』をこなせば、俺は元の世界に戻れるってことか?」
妖精「そうですね」
魔王「お前を呼び寄せたのはほかでもない。我らは人間と戦争を始めようとしているのだが…」
俺「いやちょっと戦争とか、俺、無理だからそういうの」
魔王「頼む!異世界の勇者殿、戦争を止めてくれ」
俺「え?」
魔王「我が国は国内の不満が溜まっていてだな。気の荒い魔族どもが人間の国への侵攻を主張しているのだ」
俺「ま、まてよ。不満があるから戦争って、ちょっとそれは…」
魔王「戦争で人間の土地を奪えば魔族の生活圏が広がるが、戦争はこちら側にも犠牲がたくさんでる。我はそんなことはしたくないのだ」
俺「話聞けよ!」
魔王「しかし、魔族たちは人間など簡単に滅ぼせると主張している。我もこれ以上止められない。そこで、人間の『伝説の勇者』を呼び出し、人間たちの戦力が高まれば、勢力均衡によって戦争が止められる。我はそう考えたのだ」
俺「あの、ちょっといいか」
魔王「なんだ」
俺「お前の考えは分かったけど、俺にはその『伝説の勇者』みたいな力はないのだが」
魔王「バカな。人間たちの伝承にある『勇者』というのは強大な力を持っているはずで」
俺「俺は単なる会社員で、特殊な力なんて何もないぞ」
魔王「そんなはずは…」
俺「いや、見れば大体わかるだろ。お前みたいにマッチョでもないし」
魔王「…仕方ない。ではこうしよう。これを使え」
俺「何この玉」
魔王「これは、狙った相手に飛んでいって大爆発を起こす『魔法玉』だ。爆発は大きいが人体にはダメージを与えないものだ」
俺「そんなものどうするんだ」
魔王「軍勢を率いて我が攻め込んだところで、お前がこれを我に投げつける。そうすると大爆発するから、我が深手を負ったふりをする。それで、魔族たちは勇者の脅威を認め、戦争が回避できる。いくつか渡しておこう。うまく使え」
俺「いやいやいや。そんなハッタリでうまくいくわけないだろ」
魔王「お前だけでは難しいかもしれない。ある程度人間側も我らに対抗できる兵力を集めている必要があるな。それはそっちで何とかしてくれ」
俺「いや、いきなりそんなこと言われても無理だって」
魔王「頼むぞ勇者。この『転移石』で人間の城のそばまで帰してやる。ではな」
俺「おいちょっと!お前も話を聞け!うわあああ」(ワープ




