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有楽町のマルイの八階にジェンフリ売り場ってのができて

作者: 片桐ゆーな

 記事でそんな話があったので、作者、ちらっとのぞいて参りました!

 電車に乗っていきました!

 有楽町は、各地方のアンテナショップがいっぱいあって楽しいですね。


 え、ビックカメラも有楽町のお目当ての一つだと思います。

 秋葉にいけ? いや、あちらはヨドバシのがでかいのですー。

 秋葉は大規模店舗ではなく、裏道にある小さなジャンクショップを見るのが楽しいのです。

 って、ジャンクいうても、サードパーティーさんが並ぶっていうくらいなとこまでですけどね。

 中古の基盤とかが並んでるところはさすがに……


 それはそうと、作者初めて有楽町のマルイに入りました。

 新宿のとかは若いときにいったことはあるのですが、基本陰キャな私としては、「あんなキラキラパラダイスにいけるかい」という感じもあり。

 そもそも有楽町で服買うっていうのは難易度が高すぎだ! 銀座の近くじゃん! とかいう意識も働くわけです。

 近くの築地で海鮮丼を食べるのは抵抗がないのですけれどもね!


 というか、自作品ではお洒落な子達を出してはいますが、そんなの理想を語るにきまってるべさー! というくらいには私は陰キャでございます。

 陰キャなあの子はインキュバスって作品を書こうかと思うくらいに、その言葉は突き刺さります。

 え、どんなのかって? そんなん、同じ学校のクラスメイト(陰キャ)が、実は女装すると美少女で、男子相手に仲良くなるっていうインキュバスものですよ! しかも、ぽんこつ! 本来女子からとらねばならないのができないので、ぽんこつです。

 本当に好きな相手からしかドレインできない的な!


 って、それはともかく!


 さて。エスカレーターで上の階まで上っていったのですが、目的地は八階の特設フロア的なところです。

 イベントスペースなんですかね。他にもいろいろとコラボだったりというのが多い中、割と広いスペースを取ってのブースとなってました。

 エスカレーターを乗りながら、ほーここが都会のおしゃれスポットだすかー、とか思いながら、キラキラの店内を遠目に見ながら上へと上がっていけるはずもなく……なろう小説読みながらエスカレーターを上がっていきました。

 そして、最上階八階に到着です。

 まさかのてっぺんだった。


 それで、陰キャな私は入り口から中に入る気力は無く、外からじろじろと中をのぞき見るにとどまりました。

 あんなファンシーなところはいれにゃい!

 ムリダスー! となったわけでした。


 なんというか、すっごいオープンスペースで、カラフルな装飾が施されていて、すっごくカジュアル&フリーっぽさ? みたいなのがでていて、日頃暗い色を好んで着る私としては「あ、この店ないわ」と思ったのは言うまでもないです。

 いや、暗い服でも、根暗女子って思われるだけで、別にお前さん男子やろーって言われないもんっ!(そういう問題ではない)


 それはともかく。

 イメージ的には、「スポーツショップのそれ」っぽい空気でしょうかね。

 めちゃくちゃ明るい。ハッピーそう。

 んで、こっち、ダークネスみたいな。

 私、なにげに自分の素養って、悪役の方だと思ってるので、ああいう「明るいの」って苦手なんです。

 だから、GWに代々木公園である同性愛者イベントも、人多くてはきそうみたいな感じになって、無理ーってな具合です。

 あ、新しい薬はじめた今ならいけるかもだけど! 対人恐怖あんだけ減るとか薬って、パないですね。



 コンセプトは良いと思うの。

 トランスさん向け……にとどまらず、みんなが好きな服を! といってるのでサイズ展開が広いというのは、一ついいことだと思うのです。

 ちょっと体格が良い人とかはサイズ広い方が絶対にいいわけで。

 必要な人はいくかもしれない!

 私は標準体型なので……そこの部分は多分わかんないっす。

 でも、同僚で身長180くらいある女の子がいるのだけど、服が無くて困るんですよーって話は聞いたことはないのです。

 むろん、私がコミュ障だから、あんまり話ができていないだけなのだろうけれども!


 身長より肩幅、とか……なのか?(ごくり)

 ウエストと尻のラインすかね。でもスカート姿だったらお尻あんまり……

 かつウエストって女子の方がでかいのが原則(メタボの基準もそうだし)ですが、ほっそい子はほそいので、サイズ幅は元からあるものです。

 どっちかというとFTM向け要素が強いのかな。どうなんだろうこの店。

(うぅ、私がもうちょっとコミュ強なら、取材もできたのに、ヨヨヨ)

 そもそも既製服って、身体にベストフィットはしないものだと私は考えています。



 FTMさん向けというなら、どうなんだろう?

 サイズ小さめのスーツ的なのは世の中にあるとは思うのです。

 ウエストは……まあ。男女でウエストの測り方が違うので!

 そこは、確かにオーダーメードになるのかもしれない。


 ただ、カジュアルならどうなんだろうか? 大きいサイズも小さいサイズも扱うよ! な店は実際あるわけだし。

 需要がどんだけあるんだろうとは思ってしまう。

 というか、私がコミュ障じゃなければ、スタッフさんひっ捕まえて「ねえねえ、どんな感じ?」って聞きたいところではあるのだけど。

 有楽町=銀座のマルイに私のような田舎モンが行くには、それこそデートにいくくらいに気合いを入れていかねばなりません。(偏見)


 まあ、トランスさんがみんなオシャレで美意識高くて、「東京のファッションビル」に気兼ねなく入れるのであれば、なんもいうことはないのですが、下の階とかみんなリア充よなぁって感じの人がうようよ居る中で、八階かぁーと思いました。



『場所の提供としてはありである。大賛成』と私は言いたいけれど。

 果たしてトランスさんはいけるのか? というのがございます。

 しかも、ターゲットは「一般の店で買い物しにくいトランス初心者さん向け」なわけで。

 あの店に行けるのなら、どこの店にも堂々と入れそうな気がするのになぁ、なんて思ってしまったりしました。

 

 もちろんここら辺の感覚は、個人差があって、「キラキラはOKだけど、ジェンダー越えるの無理」って人も当然いるとは思うし、そういう人にはベストマッチな売り場だとは思うのですが。

 こればっかりは、「オシャレ:非オシャレ」のベクトルと、「ジェンダーの問題」っていうベクトルと両方なので、どこがつらいのかってのは、変わるのかなぁ。

 オシャレ意識高くて、でも男性物に縛られてる子が、女性的デザインにアプローチできるという意味合いでは、ありなのだろうか。



 あとは、当事者向けメイク講座なんてのもやってるそうで。

 どの程度利用者がいるのかー、というのがとても気になるところです。

 ちなみに、女装子さんのメイクを教わる場所としては、女装系のサロンがあります。

 ま、これは隠れ家的な感じではあるのですが、フルタイムというよりは非日常の女装を楽しむというような感じでしょうか。

 そこでは、メイクもやってくれたり、衣類のアドバイスなどもあり、お出かけなどもできます。

 お値段はかなりするので、大人の息抜きという感じだとは思っています。


 若い子は割と自力じゃないかなと思うのだけど。

 私は雑誌のメイク講座でさらっと覚えたので、女装メイクについてはあんまり知らぬデスよ。

 っていうか、日頃あんまりしないほうなので。


 そこらへんの話は聞けたのならよかったのですが、作者「極度の対人恐怖症」でございます。

 おまけに、そこに行くとトランスの方ですか!? とか言われるかもしれないうえに、いろいろとショップ店員っぽいオシオシな感じなのがあったら、泣くで!

 まあ、トランスミュージックはあまりききません! とか答えて、さっとかわせばいいのですが。


 ちなみに私は美容院にいくのすら二の足を踏むくらいの対人恐怖症なので、あんなオープンスペースで、スタッフと和気藹々と話なんてできません。

 仕事でお客と話をするのすら、正直けっこうしんどいので、プライベートでまでそれしたくない。


 しかしメイク講座……。

 どのレベルのメイク講座になるのかはとても気になるところでした。

 いわゆる女性がやるノーマルメイクでOKなのかどうか、というお話もありますし、方向性の問題もあります。

 何系メイクなのか、とかそういったのもありますし、どこまでカバーできるのかってなものです。

 え、ひげの剃り跡のカバーができる? って、そうではなくて。(これも重要ですよ? レーザーまでいつかはやるにしてもね)


 トラブルに対応できるメイク対策までやれるなら、すごいなぁとは思うけどもね。

 あとは「注文の仕方」とでもいいましょうか?

 私は仕事上、あまりメイクをしませんし、爪に関してもいじれません。混入しちゃったら大問題だし。

 香水? アルコールのにおいならしますけど、みたいな感じですね。(消毒だよ! 二日酔いじゃないよ!)


 なので、基本的な道具類とか使い方はわかるけど、よりよく見せるにはどうすればいいか、というのがいまいちわかりません。

 リキッドと粉とどっちがいいの? とかマスカラの色合いってどうすんの? とか、崩れるってなに? とか、口紅塗りながら食事どーすんの? とか、そこらへんからわかりません。

 わからないところがわかってるだけまし、という言い分もあるわけですが、ただこの状態でメイク講座とか行ってもきっとちんぷんかんぷんなのでは? とか思うわけです。


 例えるなら、漢字がろくに読めないのに、ルビなしの純文学読むみたいな感じでしょうか。

  

 正直、まったくわからなくても大丈夫なのかが、「あのおしゃれスペース」で許されるのかが恐怖でございました。

 陰キャな私としては、「おしゃれスペースは未知の恐怖がたんまりあるところ」です。

 トランスであることが言えなくて、というのではない拒絶感が出てしまうのは、どうすればいいのかと思うのです。



 さて、お客の入りに関しては土曜日の今日で、まばらにお客さんいる、くらいでした。

 なんというか、平日昼間の洋服屋さんみたいな感じ?

 品物を見るというよりは、店員さんと話すって感じの人が多かったかな。

(話す、という行為ができるMTFは、いくらでも活路を見いだせそうとも思わなくもない。声へのコンプレがあって店に行けない人のが多いのではないかな?)


 店員さんは多めで、何人だ? 六人くらい居たのかな? 広いスペースだったからね。

 役に立つとは思うけど、正直商売として成り立つのか? といわれると首を傾げるような感じではありました。

 そこのスタッフさんたちが「知り合うこと」は良いことなんだけどね。


 さて。あとのメリットとして。

 考えるきっかけにはなるのかなとは思いました。

 もし、一般の方が行くのなら「エスカレーター」で各階を見てから八階に行くと面白いです。

 あの手のお店って、「ここは女性向け、男性向け」って分けてるんですよ。

 分かれてないのは、ワンフロアで展開する、ユニクロとかしまむらとかでしょうかね。


 それで男性向けを上の方の階にするというのが一般的かと思います。

 実はここにも男女差のロジックが仕組まれていて、男性はとにかく目的を果たすことを優先する、から、上の方の階に持って行って、その下の階を同行者に見せるようにするとか言う話だったと思います。

 

 この売り場を分ける、ということについて、考えてそれぞれでいろいろ思ってもらえると嬉しいなとは思います。


 え、私? 私は性別と用途で階を分けるのは合理的だと思ってますよ?

 私はトランスに関してはGOGO! だし、同性婚もイケイケな感じですけど。


 だからといって、男と女が「同一になれ」とは思ってはいません。

 両性具有を目指す、というのは「天使に至る道」だとかうそぶいて新興宗教を立ち上げて、多くの協賛のもとでやるしかないし。

 それをやったとて、「新世代がそうなるだけ」で今の人類が両性具有になれるわけではないのは、遺伝子とタンパクという話をし始めれば、そうだよねとがっかりするかと思います。

 育っちまった物はしかたねぇのです。


 衣類が性別で左右される、というのは確かに堅苦しいと思うところはあるし、ジェンダーフリーという名の下に男性がスカートをはくことは別にかまわないとも思うのです。

 ただ、服装ってTPOに支配されてるところもあって。

 性別云々以前に、「平服でお越しください」だとか「面接は私服でもいいです」だとか、「うちの店は高級店なので、ジャージは無理」とか、いろいろ言われるわけです。


 そのTPOの中にはきっと「違和感のある服装してくんな」っていうのがあって、その違和感っていうのが「拒絶」につながりえるのかなと思います。

 MTFが女性の恰好をする場合の、パス度が死活問題になっちゃうのは「違和感を与えにくい」状態に持っていきたいからだと考えています。

 そういう意味では着こなしを教えてくれるのは、ありかもしれませんね。


 あとは「そういう人である」という慣れと安心を築いていく感じでしょうか。

 第一印象が大切といいますが、割と話をしてみると印象がガラッと変わる人というのは、いらっしゃるものです。

 外見は強面だけど、内面は天使である、みたいなのとかね! どこかの伝説にありましたね!


 とはいえ、「第一印象」から踏みとどまってそこから話を続けることは、果たしてあるのか? というのが一つ問題ではあります。

 店員とお客という関係なら、話を続けることはあるかもしれない。

 ああ、なんか今日もオネェだわー、とか思いながら574円になりやーす、とか言うこともあるでしょう。


 ただ、店員側が当事者だとなると、印象としてどうなのか?

 個人的には「総合評価なのかな」と思うわけです。

 ちょー嫌がる人はいるかもしれないですけど、仕事ですからね。「相手の性別で仕事選ぶのか」っていうとそんなことはないわけです。

 ただ、逆に「それが理由でネガティブな発想をする場合」は、「仕事まかせられないなぁ」という感じにはなるでしょう。


 つまりは、見た目も大事だけど、姿勢もね! っていうことですね。

 最初に「うぉっ」てなったとしても、任せて安心って思ってもらえればOKなわけです。

 そこらへんの信頼は……どうやって積み重ねればいいんですかね?

 陰キャな私としては、いかんともしがたいことでございます。が、がんばれ、です?

 

 え。目を見てまぜまぜですか? やだー、目みて話すのこわいー!

 大きな声ではっきりと? あ、これはまあ使い分けできてるかな。

 相手の言葉はちゃんときく。うん。ここは問題なし。


 相手のニーズをキャッチする……普通の人の思考パターンなんてわかんないっす。


 自分に自信がなかろうと、好ましいと思われる姿勢を保つというのは大変なことではありますが。

 萎縮したり、自身のなさが表にでてしまっては、信頼というものは得られないと思うわけです。


 ああ、でもその「自信」ってやつは肯定感からくるものでもあるから。

 今回のイベントは「大丈夫の積み重ね」の一つとしては有効なのかなと思いました。

 イベントは三月の三日までやっています。

 ご興味のある方はぜひにっ!


 ちなみに私は同じ階にあった、初代プリキュアのパネルに、ああ初代さまだー! かわいー!とかなごんで帰ってきましたとさ。

 今週末までにいけるのなら、今度は店員さんとお話などできるといいなとは思います。

 冷やかしなんですけどね。カジュアルもなにも、プライベートで外にあまり出ないのでな……

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