RQ-5
〈セキュリティークリアランスコードを入力してください〉
[XXXXXXXXXX]
〈・・・・・・・・・・〉
〈セキュリティークリアランスコードを確認。データライブラリーの閲覧およびファイル「C」までの閲覧を許可します〉
[RQ-5]
〈表示します〉
――――――――――――――――――――――――――――――――
RQ-5は海上保安庁と新大陸調査隊に配備されている無人偵察機である。偵察を意味する「R」が正式名称に入っているが、これはあくまで海保と調査隊に導入したもので、将来的には偵察だけではなく攻撃任務も含む多用途機として「M」への変更が予定されている。
RQ-5は海上自衛隊や海保、政府から委託を受けた民間警備会社(PSC)の有人機による海上の哨戒活動での人間へかかる負担 (ストレス)を軽減するために海保主導で持ちあがった「大規模無人機導入案」を発表した。計画に導入するUAVの開発計画が入札にかけられ数社から応募があり、入札の結果選ばれたのは創意グループ 創意重工業株式会社の提出した「RQ-X」である。
RQ-Xは海保が試験導入していた米国の”ガーディアン”をリバースエンジニアリングして得られたデータを元に開発されたため、外観は米軍のMQ-9”リーパー”と似通っている。また本機は”リーパー”よりも全体的に数パーセント機体が大きい。RQ-5はA、B、Cの三タイプあり、型は主に陸上での監視活動や大規模農業地での農薬散布など官民での運用を考えられた基本型である。
B型は全ての性能が上げられたタイプで、米軍のMQ-9 リーパーのように武装型である。調査隊が導入したのはC型で、主翼を五パーセント拡張、エンジンも一三パーセント出力アップ、カタパルトを持たない全通飛行甲板の艦船での運用を想定し改良された艦載機タイプである。なおエンジンに余剰出力はないため、武装は不可能である。
当初納入はB・Cは完全な計画案であったが、新大陸の出現と調査隊による上陸調査により先行量産型が調査隊へ導入されている。
製造元のSHIではRQ-5をさらに改良した「XQ-6」の研究が進んでいる。これは米G社製の開発しているプレデターやリーパーを元に開発していた「アベンジャー」と同じコンセプトで、RQ-5との相違点は
・ 動力がプロペラ・エンジンではなく、航空自衛隊のT-4練習機クラスのターボシャフトエンジンの搭載(計画内ではF-2戦闘攻撃機クラスとの情報あり)。これにより緊急展開能力の向上。
・ RQ-5シリーズよりも最低でも三倍を誇る積載量。これにより小型の対戦車ミサイルや地・空対空ミサイルよりも大型兵器の運用が可能となる。
海保・自衛隊が運用(想定または予定)しているのはRQ-5 A/B/Cの三タイプだが、民間にも販売されている物も含めれば十タイプ存在する。
RQ-5Aのスペックは以下の通り。
操縦者:〇名
操作方式:遠隔操作
出力:一一五kw
全長:一一・五m
全幅:一六m
全高:二・八六m
エンジン:SHI製 SHI-J410エンジン×一基
空虚重量:八〇〇㎏
巡行速度:二二〇km
最大速度:二四〇km
最大高度:八二四五m
滞空時間:二五時
武装:なし