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二八式多用途小銃

 

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[二八式多用途自動小銃]




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 ――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 


二八式多用途五・五六mm小銃(Tyep 28 System weapon 通称:二八式、二八式銃、ニハジュウ)は、「組み立て武器」こと「システム・ウェポン」機構を取り入れた自動小銃である。


新大陸に上陸する第三次調査隊では大陸種との戦闘が想定された場合、五・五六mm弾を使用する八九式や後継である二〇式五・五六mm小銃では威力不足が懸念され、五・五六mmは不適切という報告が統合情報管理庁(情報庁)情報分析局総合分析部(分析局)から防衛省と政府に提出された。


同報告書は、第二次調査隊によって得られた情報を分析したものであり、五・五六mmではなく七・六二mm口径を使用することが好ましい、と記述されていた。そのため調査隊には七・六二mm弾を使用する小銃を配備することになった。


当初は同口径である六四式七・六二mm小銃が候補に挙がったが、六四式は陸上自衛隊からは完全退役している。また同じように海上自衛隊・航空自衛隊・警察・海上保安庁でまだ配備されいたが、少数であったため候補から外された。


そこで二〇式小銃と同様に主力小銃候補挙がっていたが落選した本銃が注目された。システム・ウェポン機構を取り入れていため内部設計に十分な余裕があったため、僅かな修正により七・六二mmNATO弾を使用可能になった。


厳密にはパーツを交換するだけなので派生型になるわけではないが、五・五六mmを使用するのが一型、七・六二mmを使用するのがニ型と分ける。


システム・ウェポンとは、銃弾に着火させる撃鉄といったコアパーツはそのままに、銃身やストック、弾倉(マガジン)などの部品を容易に交換することのできる機構である。近代戦において歩兵が使う銃はバトルライフルから変化していき多種多様になっている。長距離戦の野戦なら口径が大きく銃身が長い銃つまりバトルライフルや狙撃銃を使う。


敵と数メートル単位での屋内戦なら短機関銃(サブマシンガン)や個人防衛火器(PDW=Personal Defense Weapon)といった九mmパラベラムやマカロフ弾を使用し小型の銃を使う。制圧射撃が必要なら軽機関銃を使う。時代が進むにつれ兵士たちが戦う場所は基本開けた地上の戦場からありとあらゆる空間に変わった。


その都度、その戦場にフィットした武器を使うには兵士単体の学習だけではなく、兵站強いては後方の生産ラインまで圧迫する結果になる。そして本題であるシステム・ウェポンというのは、これらの超近・近・中・遠距離戦闘に応じて武器その物を変えるのではなく、パーツを交換するだけその戦場にフィットするという考えである。


これならば兵士が使う武器は一つになり、兵站や生産ラインも一本化されるというものだ。これは軍事的な発想というよりも、民間的つまり車のライン生産やオートメーションの「合理的」な考えから生まれた発想である。近距離戦なら銃身を短くしてストックも短くする、折りたたむもしくはパージする。


中距離線なら基本そのままでサイトやスコープを付け、制圧射撃のために弾幕を張るなら銃身を長くして三〇発弾倉から七五発入りドラムマガジンを使う。遠距離線なら銃身を長くしてスコープを付けバトルライフルとして狙撃銃として使う。




二八式銃本体の八十パーセントが繊維強化(せんいきょうか)プラスチック(FRP)で構成されている。当初、二八式は、銃身全面にピカティニーレールが標準搭載されていたが再設計に伴い、二〇式と同様にM-LOKモジュラーレールシステムに変更されている。


弾倉(マガジン)も合成樹脂を使っているため軽量および目視による残弾確認が容易になっている。マガジン側面には連結具があるためマガジンを連結させることが可能。これまで安全装置の表記は(安全)(連射)3(三点制限点射)(単発)だったが、二八式銃ではMP5やG36のようにイラストで表記されている。操作は片面だけではなく両側から可能。


二〇二七年三月に全国の一般部隊向けに試験評価用の量産タイプ(七・六二mmを使用するニ型)が配備され一年間のテストの結果、極めて安定しており高性能な小銃という評価を受け二〇二八年一二月に「二八式多用途五・五六mm小銃」の名称で正式採用。ニ型(一型も少数)が調査隊に一〇〇〇挺配備された。


また専用の減音器も設計されており、主に第一空挺団や水陸機動団などの特殊任務を遂行する部隊や特殊部隊向けのものである。またこれまで自衛隊に配備されてきた小銃等はすべて銃剣装着部があったが、二八式銃においては廃止されているが、銃剣を取り付けキットも存在する。




・カービン仕様。

ストックを縮めるか折りたたみ、二六〇mmの銃身に変更する。メーカはニ型の場合は口径が大きいため射撃を考慮する際はストックの折りたたまずに縮めての使用を推奨している。


・狙撃仕様。

狙撃用スコープを取り付け、銃身を五一〇mmに変更する。


・SAW仕様。

一型の場合は三十・四十・六十発のSTANAGマガジンを使用するが、二型の場合はベルト給弾機構を採用している。銃身は狙撃仕様と長さの変化はないが、連続射撃を想定して銃身に限らずSAW仕様にする場合は高い耐熱加工と冷却加工が施されているパーツへ交換する。そのため他の仕様よりも重量が増加している。




二八式多用途自動小銃(ニ型)のスペックは以下の通り。

 種類   自動小銃

 口径   七・六二mm

 使用弾薬 七・六二×五一mm NATO弾

 銃身長  三五〇mm

 全長   八五〇mm

 装弾数  三〇発

 作動方式 ガスピスン方式

 重量   三〇〇〇g

 発射速度 七三〇発/分

 有効射程 五五〇~六八〇m

「システム・ウェポン」の日本語訳が「組み立て武器」というのは正しくはありません。なんというか横文字ではなく単に思いついた日本語です。まあ他にも独自の見解?も多数です。あと九式銃のカタログスペックも「こんな感じかな~」と七.六二mmのバトルライフルとXM8を見比べて書いたからいい加減です。


あとX-47Bの下りには続きを書きたい。※9/13削除

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