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SS論文  作者: 文月
4/11

【天文学】月の〝クレーター〟

数十億年前(すうじゅうおくねんまえ)(むかし)

まだ、太陽(たいよう)誕生(たんじょう)したばかりの(ころ)

(つき)には隕石(いんせき)彗星(すいせい)小惑星(しょうわくせい)衝突(しょうとつ)し、

その衝撃(しょうげき)(おお)きさの()によって

大小(だいしょう)様々(さまざま)な(あな)ができていきました。

これを「クレーター」といいます。


(なか)には、一回(いっかい)衝撃(しょうげき)では()わらず、

クレーターの上に、

(さら)天体(てんたい)衝突(しょうとつ)することで

(かさ)なり()ったものも存在(そんざい)します。

中央火口列(ちゅうおうかこうれつ)」「東側火口列(ひがしがわかこうれつ)」と名付(なづ)けられた(あた)りなどは、

一体(いったい)どれほどの(かず)天体(てんたい)がぶつかってきたのだろうと(おどろ)かされるほど、

(おお)くのクレータが()られます。

衝突(しょうげき)(すさ)まじい(とき)には、

えぐれられた部分(ぶぶん)から溶岩(ようがん)()()し、〝(くぼ)み〟となり、

(みずうみ)のような状態(じょうたい)になって(かた)まってしまう(こと)もあったようです。

こうした地形(ちけい)は〝(うみ)〟と()ばれ、

その代表的(だいひょうてき)なものが、「(しず)かの(うみ)」「()れの(うみ)」の2つです。

なお、(うみ)(なか)には、円形(えんけい)(つら)なっているものもあるのですが、

これらは、ぶつかった天体(てんたい)があと(すこ)(おお)きければ、

(つき)(くだ)けていたかもしれなかったほどの

大変(たいへん)大きな衝撃(しょうげき)だったことを物語(ものがた)っています。


また、(つき)には、(うみ)があれば、〝山脈(さんみゃく)〟もあります。

こちらは、衝突(しょうとつ)でえぐられた部分(ぶぶん)(ふち)隆起(りゅうき)して()まれた(もの)です。

一部(いちぶ)のクレーター ―― (たと)えば「ティコ」と()ばれるものなどでは、

(くぼ)みの(まわ)りに放射線状(ほうしゃせんじょう)(しろ)(すじ)(ひろ)がっていますが、

これは「レイ」と()い、

天体(てんたい)がぶつかった(とき)()()った物質(ぶっしつ)が、

(つき)引力(いんりょく)によって()()せられ、

このような(かたち)になったとされています。

ただし、「レイ」は、時間(じかん)(とも)風化(ふうか)して()えてしまうため、

(ふる)いクレーターには、その痕跡(こんせき)(のこ)っていません。

つまり、クレーターにレイが()られるということは、

それが、比較的(ひかくてき)(あたら)しいクレーターであることを証明(しょうめい)しているのです。

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