【天文学】宇宙の謎〝ダークエネルギー〟
宇宙は未だ解明されていない謎に満ち溢れています。
その一つが「暗黒物質」。
別名「ダークマター」と呼ばれる存在です。
この物質は、
地球上の、どの物質とも反応せず、
今もって、その性質を掴みきれていません。
現在、判っていること言えば、
微量ではあるものの重力が存在すること、
酸素と同じように、周囲の広さによって伸縮することなど、
その片鱗のみに止まっています。
けれども、それよりも更に不可解なのが、
宇宙の73パーセントを占めるといわれる「ダークエネルギー」です。
その正体は、「ダークマター」よりも不明な点が多く、
空間の大小によって、伸縮することすらありません。
ですが、すべての天体は、
この未知の「ダークエネルギー」という海に浮かんでいるといっても過言ではありません。
そして、最新の研究による結果、
この「ダークエネルギー」が日々(ひび)拡張していることが明らかになりました。
これは宇宙が常に膨張しているということを示唆します。
するとどうなるのか。
「ダークエネルギー」に依存している天体も引きずられるように遠ざかっていき、
やがては、今見えている星が観測できなるということです。
これは、過去に輝いて見えた恒星の光が
劣化して観測され出したことからも証明されている事実です。
つまり、遠くない未来、私たちが見上げている夜空の天体は、
見えなくなるかもしれない、ということなのです。