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食卓と認知症
中学校の記憶は、当時いじめを受けていたので殆どろくな記憶が無いけれど。朝の食卓は、毎日じいちゃんとばあちゃんと食べていた。ばあちゃんが作る味噌汁とベーコンエッグ、小さなタッパーが8個くらい真ん中に並んで、お惣菜や漬物が沢山並ぶ食卓だった。
遅刻グセがある私だったので、毎朝叩き起こすばあちゃんは苦労していて嫌な雰囲気になることもよくあった。だけど笑顔で溢れる朝もあった。
私が高校を2012年に卒業して、車の免許を取って、じいちゃんの車を乗り回し始めた頃。認知も酷くなって来たじいちゃんは、ゴミ出しをする時に車とぶつかった。40kmで突っ込まれて何メートルか飛ばされた。のにもかかわらず生きていたじいちゃんであるが、頭と腰を強打してしまっていた。認知症はかなり進んだし変な歩き方になってしまって、そのままじいちゃんは車を引退することになった。
今思えば、仕事もとっくのうちに辞めていたので、ボーッとする日々のお陰ですごい勢いで認知症が進んだなって思う。