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テンプレのようでテンプレじゃない俺の異世界転生記  作者: ソラキ
一章 第二部 ゴブリン退治
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ヒサメ視点第2話 自己紹介

「はい?」


あいつの声が宿屋の食堂に響きわたる。まあ私だっていきなりそんなことを言われたらそんな反応をするだろう。

あいつは驚いた顔をしてしばらく考えていたのか会話がいったん止まった。


「今なんと?」


む、聴こえなかったのか、それじゃ返答もある程度遅くなるな。今度はもう少し大きな声で話すようにしよう。


「依頼を手伝って欲しい」


再び会話が止まった。今度は比較的早く返事が返ってきた。


「今・・・なんと?」


大きい声で言ったつもりだったのだがまた聴こえなかったみたいだ。もううるさいぐらいの声でいいか。


「だから依頼を手伝って欲しいと言ってるんだ」


今度は少し長い間隔が空いた。考えているのか、聴こえなかったのかがもうよくわからない。


「どうして俺に頼むんですか?まだ冒険者にもハンターにもなってない無職に頼む理由はなんですか?」


よかった、今度は聴こえたようだ。無職なのは予想済みだ。チュートの森を抜けて来たのに無職じゃなかったら逆におかしい。







理由を話した後お互いに自己紹介をしたがカルトはこの世界の常識がよく分からないそうだ。なんでも田舎からきたからだとか・・・・・・でも依頼で田舎のほうに行ったことがあるがさすがにこの事ぐらいは知っていたが・・・少し怪しいがまあいいか。まだ依頼を受けてくれると決まったわけじゃないしな。


「とりあえず、私の部屋でゆっくり話そうか。ついてきてくれ」


「はい、わかりました」

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