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テンプレのようでテンプレじゃない俺の異世界転生記  作者: ソラキ
一章 第一部  チュートリアル
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第19話 戦いの幕は閉じない

最初の攻撃はヒサメさんが当てたがほとんど効いてない感じだ。

ピリピリとした空気の中、俺は完全に観戦モードだ。

ヒサメさんとボスゴブリンは互いに武器を持って構えている。ボスゴブリンの武器は重そうな両刃剣、そして懐に短めの剣。ヒサメさんは俺の錆びた剣の3分の1ほどの短い剣を両手に構えている。


しばらくそのままでその静寂を破るようにヒサメさんが動きだす。一気に距離をつめボスゴブリンに向かって剣を突き刺す。がボスゴブリンに懐にあった剣で弾かれ隙ができたところを攻撃される。ヒサメさんはなんとか避けたがかすってしまったようで血が出ている。


「やるな」


「おぬしこそ」


そして今度はどちらも距離をつめ斬り合う。ボスゴブリンはヒサメさんの攻撃を弾きあの重そうな剣を片手で振っている。そしてそれを避け攻撃するヒサメさん。カキンカキン、と金属通しが触れあう音がする。


それがしばらく続いたがボスゴブリンが動きを止めヒサメさんの攻撃が当たる。ここぞとばかりにヒサメさんは攻撃するがだんだんボスゴブリンの体からオーラのようなものが出てくる。ヒサメさんはそれに気付き距離をとる。


「もう遅い。くらえ!我がスキル、暗黒の冥剣!」


ボスゴブリンが叫ぶと体を纏っていたオーラがとんでもない速さでヒサメさんに伸びる。


そのとき俺はとんでもない気に弾き飛ばされてしまった。すぐに起き上がりヒサメさんを見てみるが居なかった。回りを見渡すとあの紫色のオーラが剣の形をしていてヒサメさんに突き刺さっていた。回りには血が散乱している。


「これで終わりか、もう少し骨のあるやつかと思ったが………」


そしてヒサメさんを見る。


「違ったようだな、だがあれをまともにくらって生きているとは驚いたぞ。

また来い」


そしてボスゴブリンは奥に歩いていく。俺を見もせずに。


「ちょっとまてよ!俺を無視するな!」


「お主じゃわしには勝てん、帰れ」


「うるせぇ!勝手に決めるな!勝負はやるまでわかんねぇだろ!」


「・・・確かにその通りだ。だが死んでも知らんぞ?」


「最初っから死ぬ気でケンカ売ってんだよ!」


「そうか、では・・・いくぞ!」

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