第14話 平和な朝の出来事
あのあとまた気絶、そしてこれまたメルカさんに介抱してもらった。
悲劇の夜が明け朝日が昇る。俺はそれをじっと見ていた。介抱してもらい治療も受けたが体がすごく痛く、寝ることができなかった。よって普段は見ることのない日の出を見ることになった。しばらく朝日を見ていると誰かが扉をノックしてきた。早くね?とも思ったがこの世界ではこれが普通なのかも知れないと思い、痛みに耐え扉を開ける。
「カルト、パトロールだ。準備しろ」
パトロールつて何?今の俺は怪我人なのに…
「パトロールってなんですか?だいたい俺今怪我してるんですけど…」
「パトロールはゴブリンが村の近くに居たら危険だからだ。怪我は大丈夫だ、戦闘になっても私が戦うから君はついてくるだけでいいんだ」
「だったら俺行かなくてもいいと思うんですけど…」
「来い」
「いや、おr「いいから早くしろ」
・・・怖いよ、ヒサメさん…なんかオーラみたいなのがでてるんだよ…
「はい……」
「よし!じゃあ私は外で待っているから早く来いよ」
「あ、はい……」
準備をして宿からでる、身体中がいたいので歩くのも重労働だ。
「おい、大丈夫か?肩貸そうか?」
「そう思うなら帰らせて…」
「いや、それは駄目だ!」
「はい……」
「よし、じゃあ捕まれ」
「いやいや、それは良いですよ。さすがに悪いです」
「いいから捕まれ!」
そうして俺は無理矢理肩を組まされた。ヒサメさんと密着しあったまま村からでた。
しばらく歩いていると目の前に大きな湖が見えた。
「カルト、私はお前をここに連れて来たかったんだ。ここはな、私がまだチュートの森を抜けてまもないころに見つけたんだ。ここの水はなチュートの森の水以上に体力が回復するんだ。昔はここにスライムがいてレベルアップに適した場所だったんだがスライムがいなくなってしまってね、今は休憩所見たいなもんだな。とにかくここの水を飲んでみろ」
手ですくって飲んでみる。なんとなくだ体力が回復しているかなぁ、といったチュートの森の水とは全然違い体力が回復していくのがはっきり分かる。
「美味しいですね、体力が回復していくのがよく分かります。ヒサメさんこんたところを教えてもらってありがとうございます。優しいんですね」
「いや、勘違いするなよ?私が悪いんだからこれくらいはしてあたりまえなんだ。…昨日はすまなかった。突然殴ったりしてしまって」
「いや、こっちがいけないんですし謝らなくても・・」
「……君は優しいな(ボソッ……」
「え、何か言いましたか?」
「い、いや、なんでもない」
(なんだろうか?)
そして俺たちは宿に戻った
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