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再会した幼馴染との共同生活  作者: ぽいふる
二章
7/19

6話

 ふぅぃー。ちょっと長く入りすぎたかな。

「ただいまーっと。…あれ?」

 俺がドアを開けてリビングに入ると、テレビをつけたまま美花がソファで横になって寝ていた。

 おっと、俺が風呂からあがってくるのを待ってて、寝てしまったみたいだな。ここはおこさないで、起きるまで待つかな。くっそ…寝顔もかわいいじゃねぇか。

 よし、俺はテレビ見ながら美花が起きるのを待つか…。

 ちくしょう、可愛すぎてじろじろ見ちまうじゃねえかっ!…胸見えそうだし。

           ~30分後~

 あ、あれ…なんかだんだん眠くなってきた…。

          ~さらに15分後~

 …はっ!い、今一瞬だけど寝てしまった。お、俺も寝ようかな…。


 やべっ、本当に寝ちまったよ…って!

「あ、起きた?」

 美花が座り込んで俺の顔を覗き込んでいた。

 なぜ目の前に美花が!?ん?ここはソファーの上か…。ちゃんと毛布もかけてくれてるや。…全く面倒見がいいことやら。

「全く…私が起きるのを待ってる間に、寝ちゃったみたいね。」

「あ、あぁ。そのようだな。」

 俺はゆっくりと起き上がって伸びをする。テレビはもう消されていた。

「もう十二時よ。早く寝なきゃ。」

「っていっても今まで寝てたけどな。」

「確かにねっ!」

 まぁ、俺はまだ部屋にいっても宿題やってから寝るから、さっきの仮眠は丁度よかったかもな。

「んじゃ、上に行こうか。」

「そうね。」

 さて、明日はみんなに聞いていけるかどうかだよな。明後日の放課後か。文芸部らしいことってなんなんだろう?逆に楽しみになってきた!


「おーきーなーさーい!!」

 う、うーん……。

「もうっ!寝相悪すぎ!起きなさーい!!」

「い、いってぇぇぇ!!!!ビンタすることないだろ!……って」

 なんで俺の腹の上にのってんねん!!ってか顔近っ!

「え……。きゃ、きゃぁぁぁぁ!!!!」

 なんで乗っかっているお前が驚いてんだよ!おかしいだろが! 

「いやいやいや!大声出すなって!美奈がきちま…」

「どうしたのお姉ちゃん?お兄ちゃんの部屋入ってぇー。朝っぱらから、いやらしいなぁー!」

 やばい!もうドアが開いちまう!

「ちょっ美奈入ってくん……」

「………。おっじゃましました~。」

「「勘違いしないでぇぇぇ!!!!」」

 もう朝っぱらから、死にたくなりました。


 あの後なんで俺の上に乗ってるか聞いてみたら。

「いやっ、そのほうが手に力が入りそうだったから…。」

 らしい。後は立ちながらぶつのは体制的に辛かった、というのもあったらしい。別にたってでも起こせるだろ…。

 そんなんことを考えていると、亮介が話しかけてきた。

「どうしたんだ玲?」

「あ、いやちょっち色々あってね。疲れてんだよ…。」

「そうかー…。ストレスはあまりためない方がいいぞー。じゃあなー!」

 なんだったんだよぉー…今日は休みたいのに。アドバイスをくれるのはありがたいんだが……。

 授業のチャイムがなった時、俺は睡魔に襲われた。

 はぁ、今日の部活は荒れる気がするなぁ…。だって今日の登校中なんか無視され続けてたし…。ってかあれは美花が悪いような……。

 まぁ、とにかく今日は明日のことについて決めるしな!元気だしてくか!


 さてっと、こんなことがあっていいのでしょうか…?

 えっと簡単に説明させていただきますとですねぇ。

 俺は部室のドアを開けた。そこまではよかったんだ。「ちーっす。」って入っていったあとだ。

 なんと中では、中では……。

 女子陣全員がお着替えタイムでいらっしゃった…!しかも下着姿でな…。

 ただ琴美だけはスカートをはいていた。

 美花、琴美、冬香ちゃん、香奈枝、四人とも顔をものすごいスピードで赤らめ……、そして全員はもってこう言った。

「「「「帰れぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」」」」

 そして、ドアをおもいっきり閉められてしまった。下着姿の美花にな…。

 

 そういや、冬香ちゃんとかの口調が全然違ったような…。やっぱ驚くとああいう言い方になってしまうのだろうか。

 それにしても、あれから15分はたっただろうか…それなのにいっこうに鍵を開けてくれない…。本当に帰れって意味なのかな。っと思ったその時。

 カチャっと鍵を開ける音が聞こえた。

 やったぁー!これで入れ…。

 いっっっってぇぇぇぇ!!!誰だよ、思いっきりドア開けたやつはぁぁぁ!!!

「あら玲ぃーこんなところで何してるの?」

 制服に着替え終わった美花が目の前に現れた。

 美花かよ!またてめぇかぁぁ!!

 ってか美花、なんか少し怒っております?

「い、いや、お前らが着替え……美…花?」

 え、ちょっ怖…!?な、殴るおつもりですか!?

「見たわね…?」

「へ?」

「見たわよね?」

「何を…!?」

「仕方ない、わかってないなら教えてあげるわ。」

「だから何を!?」

「わ・た・し・た・ち・の・し・た・ぎぃぃぃ!!!!!」

 っと同時に俺に殴りかかってきた。

 それを俺はかわした。

「っとと、危ないなぁ。っとやばっ!」

「死っねぇぇぇぇ!!!!!!」

 美花は反転して俺に飛び掛ってきた!ちょっやばっ、体勢が立て直せない!

 っと、美花も床にすべったらしく体勢を崩したまま俺に向かってきた…!?

「きゃっ!」

「え、ちょっ…!!」

 俺たちはその場で倒れてしまった。


 いってててぇ…何をしてくれんだよ全く。

 目を開けると目の前には…俺の上に美花がのっていた。しかもうつ伏の状態で。

「ちょっ美花、大丈夫か?」

「う、うーん…。」

「ちょっと、美花何してるの?」

 ビクッッ!!!!と俺たちは驚いた。

 声の主は琴美だった。

「いやちょっと色々あってな。」

「あー、玲ーこんなところで何をしているのかな?」

 あらあら、これはこれは琴美もお怒りのご様子ですな…拳を握っておらっしゃる。

 あと、これを口に出したらもっと怒りそうだけど、琴美はドアの前に仁王立ちしており、しかも制服姿。そして俺たちはドアの目の前で倒れこんでおるため、なんともう少しであれが見えそうなんだがギリギリ見えない…。もうちょいこっちきてくんないかな。

「だからこれには訳があって…ね?だから拳をしまおうか。」

「いやだね。あ、ちなみにみなさんお怒りのご様子だから気をつけてね♪」

「ちょっ可愛く言っても怖いから!」

「問答無用!この罪はでかい!」

 ぐはっっっっっ!!!!!顔面を思いっきり殴られた。

 あぁ、さっきの衝撃と今の衝撃で気が遠くなっていく…。

 そうだ最後にこれだけ言っておくかな。

「琴美。」

「何?誤解でも解きたいの?」

「お前のパンツ黒色…だっ、ぐはっっっ!!!!」

 もう俺、即気絶でした。


 目を開けると、白い天井が見えた。っと思ったと同時に琴美が心配そうな顔をして覗き込んできた。

 ここは…どこだ?

「あ、起きた?」

「こと…み?」

「そうだよ。ごめんね。」

「え、いきなりどうした?」

「い、いや、あんなに思いっきり殴るべきじゃなかったからさ。本当にごめんね。」

「え、あ、いや!こっちこそごめんね!悪気はなかったんだけど…。」

「そっか…だよね。まぁ、みんなが怒ってたのは事実だから気をつけた方がいいよ。」

「まじで!?」

「うんまじで。」

 こりゃ大変だな…。どう弁解するかな。

 俺はベッドの上で寝ていて、琴美はイスに座っていた。看病してくれていたみたいだな。

 ってか保健室の先生どこいった!何してんだよ!

「っというのはあの時まで。それ以降はみんな怒ってなかったよ!」

「なんだよー!驚いたじゃん!」

「ごめんねっ!」

 そんときの琴美の笑顔はくそ可愛かった。

「いいよ。逆にほっとしたから。」

「そっか。もう体は大丈夫そう?」

「え、あ、うん。普通に動かせるから大丈夫だよ!」

「よかったー…。それじゃ一緒に帰ろっか。」

「あ、うん。そうだね。そういえばみんなは帰ったの?」

 外を見る限りまだ夕方だ。まだ完全下校時刻にはなってないはずだからな。

「うん。今日は緊急解散になったんだ。」

「そっか。なんか俺のせいで…。」

「まぁ、細かい事は帰り道で話そうよ!」

「あぁ、そだな。行くか。」

 俺たちは玄関へと向かっていった。


 帰り道…。一緒に帰るのはあの日以来になるのか…。なんか、最近のことだったのに懐かしく感じる。

「玲ー。ぼーっとしてるけどどうしたのー?」

「あ、いや。なんでもないよ!気にしないで。」

「う、うん…。」

 久しぶりに琴美と二人きりで帰るため、胸の鼓動が少しだけいつもより早くなっていた。

「そうだ。今日は琴美の家に送ってくよ。」

「え、いいの?」

 琴美の目が少しだけ輝いて見えた。

「まあ、久しぶりだしな。丁度良いだろ?」

「うん!やったっ!」

 琴美は両手をあげて喜んだ。

 そこまで嬉しかったのか…。どんだけ帰り道一人だと寂しいんだか。

「そういや、今日部活で明日のこと決めるとか美花が言ってたけど、解散して大丈夫だったのか?」

「うーん。どうなんだろ…。玲を保健室に連れて行った後、部室に帰ってきて解散になって…。そしたら美花は美花ですぐに帰っちゃうし、それについていくかのようにあの二人も帰っちゃったから、私が戸締まりしたし…。」

 彼女は顔をしかめながら、俺が気絶した後の話を簡単に話してくれた。

「つまり、そんな話一切でてこなかったと?」

「そういうことになるかな…。」

 美花が急いで帰るなんていうのも珍しいな…。先に帰って夕飯の用意でもしてくれてるのかな?

「とりあえず、夜に連絡とりあって決めるしかないな…。明日出かけるとしたら今日しか決めることはできないんだし…。」

「そーだよね…。一応美花には私から聞いてみるけど…。」

 俺も家に帰れば彼女と話せるから俺が聞くべきなのだろうが、ここで俺が聞くよなんていうと怪しまれる気もするから、琴美にこのことは頼むことにした。

 ただ、どっちにしろ美花と話し合うつもりではいるんだけどな。

「まぁもしあれだったら、グループ会話のアプリ使えばいい話だから、そんなに気にすることはないと思うよー。」

「あ、その手があったか!けど、冬香ちゃんと香奈枝もそのアプリやってんのか?」

「うん。玲って二人の連絡先知らなかったの?」

 琴美はニヤニヤしながら、俺に聞いてきた。

 だ、だってあの二人とそんなにしゃべってないし…。とは言えない。言い訳になってしまうからな。なるべく言い訳は言いたくない。

「知らなくて何が悪いんだよ…。」

「何、いじけちゃってんのー?かっわいいー!」

くっ…完全にからかわれてる。しかもめっちゃニヤニヤしてやがるし…。ここは話題を逸らすしかない。

「とりあえず、グループ会話で明日のことは話し合うってことでOK?」

「りょーかい。あー。もうちょっと玲をからかって遊びたかったなぁ…。」

 もう琴美の家の前についてしまった。話が盛り上がると、なんか別れる時に名残惜しくなってしまう。

「おい、本音でてるぞ…。」

「ごめん!ごめん!あまりにもかわいかったからつい…。」

 そ、そうなんだ…。俺にはその感覚がまったくもってわからん…。

「んじゃ、また後でなー!」

「うん。また後でねー。」

俺は琴美と別れた後、家が変わったことに気がついてなく、少し迷子になった後に無事家についた。


久しぶりに投稿しましたー!


忙しくてこの夏休みを使って少しだけ書きました。


読んでいただけると幸いです。 


あと、書き換えていたってのもあるのですが・・・


まぁ、変わったのは主人公の名前だけですが・・・。


これからもよろしくお願いいたします!

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