表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

護国組合シセイジャー

作者: タクタク
掲載日:2026/03/31

ビルの屋上に怪人出現!

平和が脅かされようとしている!

「待て、シロネコ怪人!」

青龍が飛び跳ねる。

風を切る感覚、胸に響く鼓動、今日も街を護るという実感が全身に満ちていた。

続けて朱雀が登場する。

「シセイジャーがいる限り、悪は許さない!」

少し遅れて白虎、玄武が現場に揃う。

揃いのユニフォーム、胸に光るエンブレム、四聖獣のモチーフ。

今日も4人のチームワークは完璧に整っている。


悪の組織バイコックが起こす怪事件の知らせはすぐに入る。

街角で暴走する怪ロボット、銀行を狙う武装ゴリラ。

朱雀が白虎に指示を送る。

「市民の安全が第一、白虎任せたぞ!」

「OK!今日もバッチリ決めるわよ」

玄武は無言で頷き、青龍は小さく拳を握る。

怪人たちは青龍のスピード、朱雀の剣技、白虎の正確な射撃、玄武の重厚な防御に翻弄される。

街の人々は遠巻きに見守り、歓声を上げる。

「ありがとう、シセイジャー!」

「今日も助かったわ!」

ヒーローたちはいつも通り、笑顔を返す。


朱雀が家に帰ると息子が出迎えてくる。

「おかえりパパ!」

「ただいま、降太!」

ヒーローの彼等にも護りたいものがある。

朱雀は一人息子。

白虎は恋人との時間。

玄武は故郷の過疎化を憂いながら、仕送りで母の生活を。

青龍は学校のかけがえのない同級生たちを。


街の片隅では、密かに政治家たちが集まっていた。

「今日もメディアはシセイジャー活躍で持ちきり!」

「ヤツらは良い目眩ましだ」

「しかし最近は動きがにぶいな」

「替え時、ということなのだろう」

シセイジャーとバイコックの抗争は激しさを増していく。


息子がベランダから落ちた、側にいれば護れたのに。

恋人から別れ話を告げられた、時間があれば護れたのに。

同級生をえらい目に遭わせてしまった、力が無ければ護れたのに。

過疎地に進出した商業施設に向かう車によって母が跳ねられた、地元に戻っていれば護れたのに。


街は相変わらず、平和そうに見える。

市民は変わらぬ声援を送り、ニュースはヒーローたちの活躍を美化する。

しかし、ヒーローたち自身は、既に守るべきものをすべて失っていた。


遂に怪人の巨大化現象が始まった。

スーツ開発者の遺言を頼りに4人は巨大ロボットを発見し、巨大怪人を撃破する。

喜んだのもつかの間、4人は長期間に渡り謎の体調不良に悩まされていた。


チチチチ…


朱雀の手に持ったガイガーカウンターが針をけたたましく振り切る。

「……壊れてない?」

誰かが声を漏らす。

針の音が木霊している、ロボットの動力部で。

「このロボット、まさか放射性物質で……」

ガイガーカウンターは止まらない。

まるで死闘の始まりを告げるかのように。


巨大縫合怪人との戦闘。

心身を蝕まれたシセイジャーは、怪人を抱えたまま空へ飛び上がり、ロボットの自爆による決着を図る。

「生きてるか…?」

返事はない。

朱雀は独り天を仰ぐ。

「俺たちは、何を護っていたんだ…!」

光が街を照らし轟音が響く。

再び平和は訪れた。


(1週間後)

ビルの屋上に怪人出現!

平和が脅かされようとしている!

「待て、クロネコ怪人!」

青龍が飛び跳ねる。

風を切る感覚、胸に響く鼓動、今日も街を護るという実感が全身に満ちていた。

続けて朱雀が登場する。

「新シセイジャーがいる限り、悪は許さない!」

少し遅れて白虎、玄武が現場に揃う。

揃いのユニフォーム、胸に光るエンブレム、四聖獣のモチーフ。

今日も4人のチームワークは完璧に整っている。

姿形は旧シセイジャーと同じだが、声も明るく、動きも機敏。

市民は変わらぬ声援を送る。

声援に混じって主婦たちの会話が聞こえる。

「今日のヒーローは動きが違うわね!」

「中の人でも変わったんでしょ」

シセイジャーがいる限り、A級に平和は護られ続ける!


いつも読んでいただき、ありがとうございます!

もし楽しんでいただけましたら、ブックマークやポイントを押していただけると、とても励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ