表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/20

第五話 漢の勲章

 令和に病死した僕は、平成時代の寵児であるAV男優兼漫画家『バズーカ南斗』に転生した。


 そして、スポーツ・エンターテイメント番組『マッチョ・ファイトバトル』に出場して、圧倒的な強さで優勝する。


 その収録の後、女子アナの佐藤あや子が、僕に近づいて話しかけてきた。


「南斗さんは、本当に凄いんですね」

「たまには大会に出るのも良いよね」

「私、実は南斗さんのファンでした」

「漫画家のファン。それともAV?」


 僕の質問に、一瞬、黙ったあや子は、ニコリとした笑顔で答える。


「もちろん、両方に決まってますよ」

「へぇ、あや子さんはAV見るんだ」

「やだぁ、南斗さんだけですよ〜っ」


 さらに僕は、ゲスい質問をぶつける。


「それ見て自分ですることもある?」

「なんて質問するんですか。エッチ」


 完全にメスの顔になり、あや子は、すでに発情しているように見えた。


「あのう、ご飯に行きませんか?」


 なんという軽い女だ。人気ナンバーワン女子アナの佐藤あや子も、僕の肉体美と圧倒的なパフォーマンスを目の当たりにして、


「あや子さん、俺に惚れてしまったのかな?」

「もう、女の子に、そんな事を言わせないで」


 この後、当然、愛車のランボルギーニ・カウンタックに、あや子を乗せ、都内の三ツ星レストランで腹ごしらえをして、高級ホテルへ、なだれ込む。


「軽い女だと思わないで、南斗さんだけだから」

「そんなことは、言わなくても分かっているさ」


 女という生き物は、いつでも、こういう言い訳が必要なものだ。


 この部屋は最上階のスイートルームであった。窓からは都内の夜景が一望できる。


「さすがは最上階。綺麗な夜景ね」

「いや、あや子のほうが綺麗だよ」

「そういう事は言われ馴れてるの」


 あや子はイタズラっぽく笑い、僕たちは自然と口づけを交わした。


 そして夜通し、ベットでハッスルする。あや子は、僕のテクニックで狂ったように歓喜した。


 情事のあと、あや子は、


「こんなに感じたのは初めてよ」


 頰を赤らめ、恥ずかしそうに呟く。


 なんいう事だろう。転生する前の僕は生まれつき病弱で、何も良いこともなく、病院のベッドで死んでしまったというのに。


 この新しい人生では、高級ホテルのスイートルームで人気女子アナと『致している』まさに天国だ。


 

 だが後日、写真週刊誌『FIRE』に、僕と佐藤あや子との『大人の関係が』スッパかれた。


『バスなん♡あや子の熱い夜』


 との見出しで、ホテルへチェックインする瞬間を激写されていたのだが、ズーカ南斗に転生した僕にとっては、これも一つの『漢の勲章』である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ