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第12話 性的猿人 中編

 撮影が始まると、迫真の演技で富士丘ヒロシがアオイ和奏に襲いかかった。


「こっちへ来い、バカ女!」


 と、セーラ服姿の和奏の髪の毛を鷲掴みにして、床に引き倒し、馬乗になる警察官姿の富士丘。


「嫌、止めて、本当に痛いから」

「うるさい黙れ、この雌ガキ!」


 富士丘は、バッチン、バッチンと、和奏にビンタをかます。


「痛いっ、顔だけは、叩かないでよ」

「映画をナメてんのか、このバカ女」


 さらに、ビリビリとセーラ服を破る、怪力の富士丘。


「止めて、嫌ッ、カメラを止めて」

「抵抗するな、おとなしくしろ!」


 唖然とする僕に、


「ほら、バス君も早く行って」


 と、村二市監督の指示が飛ぶ。このシーンは僕と富士丘の二人ががりで、和奏を襲うシーンだ。


「お願い、止めて、嫌、嫌あーっ!」


 絶叫するように泣き叫ぶ和奏。その白い下着を乱暴に剥ぎ取る富士丘。僕も、その行為に加担した。


「嫌、嫌、脱がさないで」


 これにはカメラマンも驚きの声を漏らす。


「これ、本当にいいの?」


 アオイ和奏は泣きながら『白い肌』と『ピンク色の乳首』意外に『濃いヘア』をカメラに晒した。


「セミヌードまでの約束ですよ」


 と、泣きながら、和奏は必死に訴えかけたのだが、


「大丈夫。映画では映さないから」


 村二市監督が、すかさず答えて、ここで裏方の縄師の出番だ。


「ちょと痛いけど、やりますよ、和奏さん」


 この縄師はベテランで、僕もAVでは一緒に仕事をしたことがある。


「ちょとダメ、嫌だ。怖いッ」

「フフフフ、大丈夫、大丈夫」


 と、縄師は手際よく、全裸の和奏を荒縄で縛り、さらに天井から吊るす作業に入る。


 ここで一旦、カメラを止めて村二市監督は、


「いや~ぁ、凄い演技でしたよ。富士丘さん」


 と、富士丘の演技に度肝を抜かれたようだ。村二市監督は感心しながらも言葉を続ける。


「やっぱり、超一流は、迫力が違いますよね」

「まあ、あれぐらいはね。役者は本業だから」


 縄師の仕事を横目で見ながら、富士丘はタバコを一本くわえ、火を付けた。彼は、そのまま僕の方に視線を向けると、


「バズなんちゃん今日は、おとなしいね」


 と、煙を吐き出しながら、


「映画だからって、遠慮しちゃってる?」


 ニヤリと笑みを浮かべる。


「いえ、富士丘さんが、あまりにも凄すぎて」


 完全に圧倒されてしまった僕。その様子を見て、ご満悦の富士丘は、プカリとタバコを吹かした。


 以前、富士丘は僕に『腕相撲一本勝負』と『総合格闘技』で二連敗している。


 だから僕と共演する『性的猿人』で圧倒的な存在感を見せつけ、リベンジを果たす気だ。


「じゃ、そろそろ行こうか」


 と、富士丘はバラ鞭を片手に、縄で縛られ、怯えきっている和奏の方へと向かった。

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