能力選びは重要です
マジで眠い
ていうか今気づいたんだが視力戻ってるし、感覚も戻ってるやんけぇ〜。俺は喋れるようになったにも関わらず心の中で叫んだ。
「私が視力や感覚を戻したのだ」と女性は言った。
やはり心の中が見透かされている。変なことは考えられないな。
てかこの人めっちゃ美人だな…
そう思うと彼女は顔を赤くした。
(あ、心の中は見透かされているんだった)
すっかり忘れていた
「ちなみに私の名前はエレナだ」
この女性はエレナという名らしい。
「そんなことよりさっきのチートスキルってどんなのがあるんですか?」
「教えてやろう」彼女はそういうと1冊の本を開いて見せてきた。
そこにはいろいろな技の種類が載っていた。
例えば…
超越力…自分の身体能力を常人の2倍に出来る。
修行をすれば何倍までにもあげることが可能で上限が無い
防御強化…巨大な岩を破壊する程度の力ではかすり傷1つ負わすことが出来ない。先程と同じく修行でレベルを上げれば惑星規模の攻撃も阻止出来る。
全知全能…この世の全てを把握することができ、上限はない。相手の心も読むことができる。不意打ちにも99%避けれる。
技術強奪…相手を倒すことで相手の技、能力を完全コピー出来る。コピーできる技の数に上限は無い
「…チートばっかやんけ…」
「最後を覗いて」なぜ最後を除くのかというと
一件強そうに見える【技術強奪】だが最初はなんの技もないのにどうやって倒すんだよ。という疑問が出たので弱いと思う。
「どれにするか決まりましたか?」エレナは優しい声で話しかける。
「なんで魔王討伐に行く前提なんだよ!…まぁ行くけど」
俺は【超越力】にすることに決めた。理由?強そうだからだ!
「俺は超越力にするぜ?」エレナに話す
「ではそちらのパネルの超越力をタッチしてください。タッチすれば、すぐに異世界へワープする仕組みになっております!」
俺はタッチパネルに歩み寄った。
えーと超越力は……あった。右下に項目を発見。
「よーし押すぞー?」
オタクでも異世界で無双できる所を見せてやるぜ!
「あ、」
その時、何故か何も無い場所でつまずいた。
これが…この後の異世界ライフを大きく左右するとは思ってもなかった。
俺はタッチパネルに指を置いた。
何になったのかは分からないがこれは願うしかない
気が付けばそこは森の真っ只中。
力が強くなった気がしない。
守りが強くなった気がしない。
知っていることは増えていない。
いや今1つ増えた。それは俺が能力選びを間違えたという事だ。
能力の名前は適当です笑