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夜に部屋に連れ込まれたら

 夜が来た。

 

 まずはアリサが海神の部屋へと連れていかれる。

 海神の出す条件があまりにも非道であった場合に我を逃がせるよう自ら先を選んだのだ。こんな時まで我のことを心配してくれるアリサに感服する。

 守ってばかりでは駄目だ。我もアリサを守れるほどに強くならねば……。


 しばらく経つとアリサが戻って来た。

 だが、顔を紅潮させ肩で息をしているその姿は明らかに異常だ。

 何をされたのか。これから何をされるのか。考えただけで悪寒が走る。

 

「……大丈夫か?」


「すごい……とにかくすごかった」


 焦点の定まっていない目でこちらを見ながら、うわ言のようにそう呟いた。

 アリサのこのような姿は見たことが無い。常にリードしようとするいつもの勇ましさは消え、年相応の弱弱しい乙女といった印象を受ける。

 正直これはこれで良い。今なら我でもアリサを翻弄出来そうだ。


 がしかし、それは今どうだっていい。

 問題は何をされたかだ。アリサがこんなことになるようなこと……。

 いや本当に何をされるんだ……!?


「何が凄かったのだ!? 詳しく説明してくれ!」


「すごったんだよ。なんかもう何もかも」


 とにかく情報を聞き出そうとするが、『すごかった』以外の感想を引き出すことが出来ない。

 怖すぎる。

 アリサがこうなってしまうようなことをこれからされるのかと思うと、悪寒どころではない。

 魔王としてどころか女としての何かをも失ってしまうのでは無いか。そんな恐怖心が溢れてくる。


 だが、だからと言ってここで逃げ出すわけにもいくまい。

 覚悟を決めろ……我!





「いらっしゃ~い。ふふっそう緊張せんでも悪いようにはしないから安心するのじゃ」


 海神の部屋は間接照明によって、明るすぎず暗すぎずといった絶妙な塩梅に調整されている。

 アロマキャンドルも焚かれており、柑橘系の香りが部屋を満たしている。

 所謂『ムードを出す』というヤツであろう。


「……アリサに何をしたのだ。あんな様子、今まで見たことが無いのだが」


「ちょっとばかし気持ちよくしてあげただけじゃ。すぐに其方も同じようにしてやるからのう」


 海神に半ば強制的に服を脱がされベッドに寝かされる。

 下着姿にするとは……やはりこのまま襲う気か?


 そう考えていた時、背中に液体を塗りつけられた感触で我に返った。


「んっ……」


「冷たいか?」


「いや……というより今のは何だ?」


「オイルマッサージ用のオイルじゃ。最近マッサージに嵌っているのじゃが、いかんせん深海には半魚人や人魚しか来ないのでのう。純粋な人型生命体に対して行うのに飢えておったのじゃ」


 そう答えながら海神はオイルを塗り広げていく。

 やさしく丁寧に揉みこまれながら塗り広げられていくため、それだけで気持ち良さが生まれる。


「それでは本格的に行うとするかの」


「んぎゅ!?」


 腰の辺りに重い刺激が走る。しかし決して不快なものでは無い。

 内側にある塊をほぐされているような……。ただ、それによって発生する快楽はとてつもないものだった。


「く……んっ……んぁっ」


「可愛い声が漏れておるぞ。まだまだ序の口なのじゃが、最後まで持つかのう」


 声を抑えることが出来ない。

 何とか抑えようと意識しても、自我よりも体の反応が優先されてしまう。

 刺激を与えられるたびに気持ち良さが襲ってくる。痛みとは違い、意思によって耐えられるような感覚では無い。


 海神の手は背中から肩にかけて上がっていく。

 そのまま肩甲骨に親指を食いこませ、コリをほぐす。


「あ、あぁ」


「ここか? ここが弱いのか?」


 容赦なくツボを刺激され続け、意識が保てなくなってくる。

 押されるごとにどんどん大きくなる快楽に、身も心も侵食されていく。


「それではとどめじゃ!」


「に゜ゅっ!?」


 一際強く揉まれた瞬間自分のものとは思えない間抜けな声を漏らし、そこで意識が途絶えた。

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