二十三話:提案
カサカサ────。
「─!」
アネットは、思わず警戒態勢をとる。
「酷いな…。そんなに警戒しないでくれよ?
創造剣。いや、違った…アネットだっけ?」
そこから出てきたのは…
「お前は────!」
ドォ───────ン!!!!
その直後、大きな爆発音と共にその周辺の地形は
地図から消え去った…。
──────────────────────
ドォ────ン………
「ん?」
ヤマトが、アネットとの待ち合わせ場所へ
向かっていたときだった。
奥から爆発音と共に鳥達がこちらに向かって、
飛んでくる。
「何か会ったのか…?」
(急いだほうがいいな…。)
ヤマトは走るペースを上げ、目的地へと
風のように走った。
「おい、嘘だろ……!」
目的地へついたヤマトを迎えたのは
暇そうにしているアネットではなく、
ボロボロになっていたアネットと、前に何処かで見覚えのある姿をした少女だった。
ヤマトは崖を滑り降り、アネットの元へ向かう。
「アネット!!」
「や、ヤマト?!」
アネットが驚いた表情を浮かべる。
「ん、君は…!」
「お前、誰だよ!!」
飛び蹴りをしようとするも、スルリと空振りに終わる。
「うわ、怖いなぁ〜。前会ったときは君ボロボロだったのに。」
「え?」
(ボロボロ…?)
「ん〜。こうしたら分かるかな?」
目の前の少女は紫色の長い髪を結び、ポニーテール状態になる。
「その髪型──!」
ヤマトには見覚えがあった。
迷宮で、俺が怪物と死闘を繰り広げているときに横入りした女。
「魔族国レイザンスの第一王女、カイナ…。」
「ちゃんと覚えていてくれたんだな?」
嬉しそうな表情を浮かべ、ぴょんぴょん跳ねている。
(なんなんだ…コイツ。)
ヤマトはガキっぽい人は前世から嫌いなタイプだった。
「なんでここにいる?まさか、殺されに来たのか?」
ほんのり、体から殺気を放つ。
相手も殺気に気づいたのか、笑顔から真面目な顔に変わる。
「そんなわけないだろう。お前には、いやお前達に提案をしにきたんだ。」
カイナは、ヤマトと話しながらも遠くにいる
アネットをチラっと見る。
「…提案?」
「そう。提案。」
「それは、俺等にメリットがあるのか?」
「勿論〜♪」
「…言ってみろ」
「一段落したらさ、君達、私の国に亡命しないか?」
「「亡命?」」
予想外の発言に俺とアネットは、顔を見合わせた。
読んで頂き、ありがとう御座います!
下の星とブクマをしていただけると、
作者の励みに繋がります!
宜しくお願いします!




