二十話:奇跡の再会
「はぁはぁはぁ……………」
「何故そんなにも息が切れている?」
「お前が、いきなり、走らせるから…!」
「フン!」
ここは王城の庭。牢屋から抜け出した二人は、衛兵の相手をしながら、隠れられる場所を求めて
走っていた。
「で、ここからどうすんのさ…」
「それはお前が決めることじゃないのか?」
「はぁ?!」
「だって、そうだろう?」
「お前が話したいから、私は破壊したんだ。」
「…」
ヤマトはアネットの正論に返す言葉も無かった。
「ヤマト、上を見ろ。」
ゆっくりとアネットを指差す方を見る。
「ここって…!」
「そう。ここはあの二人の部屋の真下なんだよ。」
「なんで…ここが!?」
「私を甘く見るな。」
「それじゃあ、私は近くにいる衛兵を退治してくるかな〜!」
「!」
「時間、稼いでおくから速く行ってこい!」
「あぁ!」
ヤマトは塀に登り、彼女達がいる部屋へと姿を消した。
「全く、世話が焼けるんだからさ。あの神、後で絶対殴る!」
アネットは、そう言いながら衛兵を倒し始めた。
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「はぁ…。」
スズカは、一人ベランダで溜め息をついていた。
ここは王城の中にある、部屋。表向きは応接室と
なっているが裏では拘束待機室として、活用されている。
「これからどうすれば…」
スズカはヤマトとダンジョン内で別れたあと、
リンネと二人でここの部屋に閉じ込められていた。
今はリンネが部屋内にある風呂に入っているため、一人ベランダで夜空を眺めていた。
「はぁ…」
衛兵に連れていかれた、ヤマトの所在が不明なこともあり、気が休まらないのであった。その時、
「あれぇ〜?これってどうやって入るんだ?」
聞き覚えのある声。見覚えのある姿。
「ヤマトさん…!」
「あ、スズカ!」
そこには、ヤマトの姿が。
「どうしてここに…!?」
「まぁ、色々あってさ〜」
「…」
「…」
色んなことがあったため、二人の間にしばらく沈黙がおこる。
「あの…さ」
「…はい。」
「何があったのか聞いてもいいかな?」
「はい…。アレは1ヶ月前のことでした…」
スズカは気まずそうに目をそらした。
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