十七話:再開。そして近づく別れ。
「─────また会えることを祈っている…。」
「クッ…?!待て────!!」
その言葉を最後に、俺も意識が薄れていった。
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「ウッ…………」
ヤマトは少しの頭痛を感じながら意識が覚醒した。するといきなり、頭に独特な感覚を感じる。
(なんだ…?この優しくスベスベする感覚は!)
恐る恐る触ってみると、背後から「キャッ!」という可愛い悲鳴が聞こえる。いきなりの悲鳴に
脳死したヤマトはゆっくりと後ろを振り返ると…
「お久しぶりです。ヤマトさん?」
「ス、スズカ…?」
「ヤマトさん、私も忘れないで下さいよぉ~!」
「リンネ…」
そこには先程ハルキの手によって殺されていた筈のスズカとリンネの姿が。
(なんで…?あ、もしかして、さっきカイナにしたお願いが…)
もうそんなのどうでも良かった。二人が生きているという事実だけで、ヤマトは自然と目から涙が零れ落ちてきた。
「あれ、なんで俺、泣いて…?」
「もう、そんなに私達にいて会えて嬉しかったんですか~?」
「こら、リンネ!ヤマトさんをおちょくっちゃダメでしょ?!」
リンネは「ごめんなさ~い!」と言いながら土下座していた。
「──ヤマトさん。その手に持っているのって…?」
スズカに指摘され、ヤマトはゆっくり自分の手を見ると、一つの大きな角の欠片を持っていた。
素材的に見るとそれはミノタウロスの角だった。
「これは…!」
そうハルキの角の欠片だった。
「この角…魔力を纏っています。こんなものどこで手に入れたんですか?それに、その首にかかっているネックレスも。」
他にも、ヤマトが来るときにはつけていなかったネックレス等、見覚えのない物が沢山あった。
「そのネックレスに書いてあるこの紋章って…」
するとリンネが顔を青ざめてネックレスを指差す。ヤマトは見覚えのない物なので頭をかしげると…
「その紋章、レイザンスのカイザースにしかついていない物ですよ?!ヤマトさん。それ、一体どこで手に入れたんですか?」
「いや、俺も気づいた時にかかってて…」
「確か、カイザースの紋章がついた物を持っている人って、冥王に気に入られた人か、カイザースを倒した人じゃない限り、つかない筈ですよ?」
スズカが落ち着いて説明をする。
ヤマトは確かに間にカイナが介入したものの、
ハルキを倒していた。
「あ~。今度にでも話すよ。」
ヤマトは面倒くさそうに誤魔化す。
「誤魔化さないで───むぐっ!」
リンネが再び問いただそうとするも、スズカに口を塞がれ、途中から聞こえなくなる。
「ヤマトさんがこんなにもボロボロなのに、そんなこと聞かないの!」
「でも~!」
こんな感じで、リンネとスズカの口喧嘩が始まり5分が経過した頃、迷宮の入り口の方から地響きが聞こえる。
「な、なんだ?!」
その地響きはどんどんこっちに近づいてくる。
ヤマトは戦闘体勢をとろうとするも、体がいうことをきかなかった。




