十六話:蘇生魔法
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─ヤマトside──────
「ハァハァ…殺ったか…?」
確かに手応えは感じた。なんなら自分の目でアイツの体を切ったのを見た。
「ゴホッゴホッ!!」
切った衝撃で砂煙が舞い、辺りが見えなくなっていた。なのでハルキが死んだのかも分からないし、確かめられなかった。
〔あれで耐えていたら、不死身と言っても良いかもしれんな。〕
オリジンが突拍子もないことを言い出す。
〔いきなりどうした…。〕
呆れ半分で返答する。
〔先程切った時の感覚に少し違和感があってな…ただの勘違いならいいのだが。〕
〔きっと勘違いだから大丈夫だと思う。〕
〔…砂煙が治まってきたぞ。〕
〔だな。〕
辺りが見やすくなっていく。
(流石に死んでるよな…?)
さっきのオリジンのことがあり、素直に納得出来なかった。
「嘘、だろ…!」
〔…やはりな。〕
砂煙が完全に消え、ハルキが立っていたであろう場所に黄緑色の大きなバリアがあった。
その球体の中には、傷だらけのハルキと一人の女の子が立っていた。
あちらも砂煙が消えたことに気づいたのか、バリアを解除する。
「…お前は一体誰だ?」
ハルキの前に立っている女の子に向かって自分が出せるであろう全力の殺気を放つ。
しかし、その女の子は何も感じていないかのような素振りで、ハルキの横に移動する。
「…私の名はカイナ。魔族国レイザンスの第一王女である。無礼だぞ。」
「だ、第一王女?!」
驚いた。あの女の子が魔族の第一王女だなんて…
どう見ても同級生くらいの女の子にしか見えない。
「カイナ様、申し訳ございませんでした。貴方様の手を煩わせてしまい…」
「いい。ハルキが苦戦する相手だ。私が出なければ、いいバランスにならないだろう。」
「しかし…」
「いいから、お前は自分の心配をしろ。」
「…ありがたく。」
「さて、其方の名はヤマトであっているな?」
「…あぁ。そうだが?」
〔気をつけろヤマト。あの女相当の手練れだぞ。〕
〔分かってる。だから戦闘状態を解除していないんだろう。〕
「ではヤマト。其方にお願いしたいことがある。」
「なんだ…聞くだけきいてやる。」
「私達を見逃してはくれないだろうか?」
「カイナ様?!」
横にいるハルキが目を見開いて驚いた表情を浮かべる。
「見逃して俺になんのメリットがある?」
いきなりの命乞いにイライラしたオレは剣を握りしめる。
「勿論タダでとは言わない。その変わりに私に出来ることがあるなら一つ条件を呑もう。」
「…!」
「なんでもか…?」
「あぁ。」
「じゃあ、ここでコイツに殺された人を全員、生き返させろ…!」
「…良いだろう。」
カイナは手を合わせ、詠唱し始めた。
「エクストラスキル:冥王継承!」
突如周りの地面が光り始めた。
「な、なんだ?!」
「【蘇生】!!」
「これにて約束は果たしたぞ。では、また会えることを祈っている…。」
その言葉を最後に周りの光とカイナ達は消えた。




