十四話:エクストラスキル:聖剣之加護
─ヤマトside───────
しゃ、喋った?!この剣一体何なんだ?
「聖剣オリジン…?」
「そうだ。我はこの世界の最後の聖剣の生き残りである。」
「聖剣の…?」
言ってる意味が分からない。聖剣の生き残り?
どういう事だ…?
「少し、昔話をしよう…。
この世界にはかつて、四本の聖剣が存在していた。」
「四本も…?」
「破壊剣デストラクタ、天界剣ヴェネツィア、
欲望剣ライセンスラブ、そして我、創造剣オリジンの四大聖剣。」
「聖剣は各々の神が作り出し、各種族の長に神はそれを託した。」
「人間族にはライセンスラブを。魔族にはデストラクタ。エルフや獣人等の調和勢にはヴェネツィア。そして天使族、ヴァルキリーには我を。」
「それから、聖剣を持った長達は各々の国で
安定した平和な国を目指した。」
「しかしある日の朝、人間族は何も布告もなく、調和勢達に戦争を仕掛けた。」
「人間族が?!」
「あぁ。その後人間族は調和勢を滅ぼし、ヴェネツィアを奥深い迷宮に封印した。」
その後も、オリジンは悲しい声で話を進めた。
「人間族はその後すぐにあの戦争、第一次聖剣大戦が起こした。魔族と天使族を滅ぼそうとな。」
「…」
何も声が出なかった。いや、出せなかった。
人間の信じられない行動の悲劇に圧倒されて。
「人間族は魔族と天使族を相手に互角な戦いをしていた。」
「そして、天使族を遂に滅ぼした…。」
「その後すぐに魔族は人間族と条約を締結させ、戦争は終結した。そして間もなく条約で決まったために、ライセンスラブとデストラクタも封印された。」
「じゃあ、お前は…?」
「我は戦争中に海底の奥底に沈んだために、人間族と魔族には見つからなかった。」
「そうか…」
「そして、今があるというわけだ。」
「じゃあ、この空間は?」
俺は暗闇で何も見えない辺りを見回す。
「この空間はある一定の条件を満たすと発生するものだ。」
「条件?」
「そうだ。お前は今、現実世界では意識がない。」
「え?!」
じゃあ、ハルキは…?
「正確には意識がない状態で戦っている。」
「え、どうやって…」
「エクストラスキル【聖剣の呪い】の効果の一つだ。」
「これ、どうやったらものに戻るんだよ!早く戻せ!」
俺は目の前にある剣に憤慨した。
おかしな話だろう。
「戻しても良いが一つ条件がある。」
「…条件だと?」
「その条件を満たすと約束するのであれば、開放してやろう。」
俺は一瞬迷った。その条件が何かも分からないし、そもそもこの聖剣が言っている(?)ことが
真実か分からない。でも、呑まなければ外には出られない。
「…分かった良いだろう。その条件を呑む。」
「フフッ、物わかりの良い坊やは結構好きだな。」
「早くしろ。」
「分かった…。エクストラスキル【聖剣の呪い】を上位互換、聖剣之加護へと進化!」
するといきなり激しい頭痛と共に、頭の中で声が聞こえた。
「うッ…!」
思わず痛みを堪える。
「ヤマト。条件忘れるなよ。」
「ッ───…当たり前だ!」
「そうか───」
その言葉を最後に辺りは明るくなり、意識が薄れていった。
~エクストラスキル【聖剣之加護】について~
【聖剣之加護】ですが、読者の方の中には、
【聖剣の加護】じゃないの?と、思った方もいたかもしれませんが、これは間違いではありません。
あえてこういう名前にしておりますのでご了承下さい




