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十二話:絶望と殺意

「スズカ、リンネ─────!!!!!!」

ドッカ──────ン!!!

爆発音と共に一面が血の海に変わる。

「はぁ~、危ねぇ危ねぇ。危うく死ぬところだったわw」

横ではハルキが焦った表情を浮かべていた。

「あぁ……ァァァァァァァ!!!!!!」

思わず声をあげる。無理に叫んだ影響だろうか?

呼吸がしにくいし、前もよく見えない。

「ん?なんだヤマト。」

焦ったのもつかの間、呑気そうにハルキは俺を見下している。

「殺してやる。殺してやる!!!!!!」

頭の中が殺意でいっぱいになる。

冷静になった瞬間、きっと俺は戦意喪失するだろう。だって、目の前で短期間とはいえ仲間が殺されたのだから。そして、

俺が地面から這い上がった時だった。いきなり頭の中で変な声が聞こえたのだ。

「【エクストラスキル】「聖剣の支配」が発動されました。」

突然体から黒と白の魔力が放出される。

「なんだ、これ…」

痛みがスーッと引いていく。更に、

「………しいか…?」

頭の中で誰かが直接語りかけてくるような感覚に襲われる。しかし、何と言っているのかが上手く聞き取れない。それからも、

「………しいか?」

「………しいか?」

と、何回も同じような言葉が聞こえる。

そして、体から放出されていた魔力が服の表面に接触し、鎧のように服を纏った瞬間、その言葉はハッキリと聞こえた。即ち、

「お前は絶対的な力が欲しいか?」と。

俺は考える間もなく答えた。

「イエス。」

そう答えたと同時に頭の中では先程とは違う言葉が聞こえた。

「【エクストラスキル】「聖剣の支配」の発動が承認されました。」

その言葉と同時に、俺の意識は深い闇へと堕ちていった。

───ハルキside─────────────

ヤマトが倒れた。しかし、死んだ訳ではない。

(なぜいきなり気絶したんだ…?)

起き上がったり、意識が覚醒する気配はない。

これからどうしようか。コイツを。

【結論】

冥王様が仰っていた奴じゃないし、もう殺すか。


単純な答えを導き出した俺は、近くに落ちていた冒険者が持っていたと思われる大剣を拾い上げる。そして、倒れたヤマトの近くに行き、

「じゃあな、ヤマト。短い間だったけど楽しかったぜ。」

俺はそう言って大剣を振り下ろした。

そして、ヤマトは死ん─────

──????side──────────────

私は迷っている。そう。

ダンジョンの中で迷子になってしまったらしい。

地図や転移魔法も使えないので、今何階層なのかも分からない。

(どうしよう…)

既に心の中不安でいっぱいだった。

少しずつ前へ進んでいると…

いきなり「ドッカ────ン!!!」という音と共に凄い地響きが前から聞こえてきた。

「え、何?!」

思わず大きな声を出してしまった。

(魔物だろうか…?でも、魔物だったとしたら、爆発音が聞こえたということは人がいるかもしれない!)

私は恐怖と戦いながらも勇気を振り絞り、

その爆発音がした場所へ向かった。

──────────────────────

「え…?」

その反応が出るのも仕方ないだろう。

何故なら、目の前に広がっていたのは簡単に言うと地獄絵図だった。

一面は血の海になっており、今も一匹のミノタウロスが倒れた人を殺そうとしていたのだ。

そして、そのミノタウロスは手に持っていた剣を振り下ろした。恐怖で、目を瞑る。

カ──────ン………

そして、その人も死んでしま──────った?

思わず疑問を浮かべてしまった。

何故?だって、目の前で起きている状況と

頭の中で思っていることがあまりにも違いすぎたから。

今、目の前では倒れていたはずの人がミノタウロスの振り下ろした剣を弾き飛ばし、ミノタウロスの体を斬っていたのだから。

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